「2.5次元の誘惑(リリサ)」最新刊8巻を読んだ感想・ネタバレ~展開が熱くて感動的、心を燃やす展開に胸熱!

2.5次元の誘惑(リリサ)

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、ジャンプ+で連載中の「2.5次元の誘惑(リリサ)」最新刊8巻を読んだ感想を書きます。

自分にしては珍しく表紙買いした漫画でしたが、ストーリーもかなり王道展開で面白いです。

人によってはベタだと思われる方もいると思うけど、自分にとってはそれが良い!!

ネタバレ有で書いていきますのでよろしくです。

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「2.5次元の誘惑(リリサ)」~作品詳細

作者:橋本悠

出版社:集英社

ジャンル:青春・コスプレ

発行巻数:既刊8巻(2021年2月現在)

7巻までの簡単なあらすじ

アリアはコスプレをしたい理由を中々話さない。

それは自分自身の問題であって他人と共有しても意味が無いし、ただ重いだけと思っていたからである。

そんなアリアに対してノノアは、「自分は少年漫画で育ってきたから本音をぶつかり合ってこそ信頼しあえる仲間になる!」と言うと、アリアは納得して自分の事を話しだす。

離婚して出ていった父親が漫画家であるため、コスプレをして有名になれば自分の事に気が付いてもらえるかもしれないという、私情でコスプレをしているという事だった。

アリアの父が書いていた漫画は奥村が初めて買ったジャンプで連載が始まった「ヴァルキリー戦線」で、現在「リリエル外伝」を執筆中の作者だという事が判明した。

リリサ達は「天使空挺隊編」4人で併せて夏コミに参加することに。

初日は4人の動きが合わなく苦戦を強いられたが、その反省を生かして2日目にはSNS上でも大きな話題になり、作者であるあるアリア父にもその情報が届きアリア父は締め切りが近いにも関わらずに夏コミ・アリアたちの元に駆け付けるのだった。

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作者は神でも、作品は作者だけの物ではない

8巻の表紙は奥村とリリサが胸に手を掲げて号泣している表紙で、かなりインパクト大な表紙です。
そんな表紙に負けない本編の内容。

職場から飛び出してコミケ会場にいたアリア父を奥村が見つけます。
そしてアリアは、みんなと併せていた「天使空挺隊 アリエル」ではなくもう一着特別に作成していた「ヴァルキリー戦記」メリアの衣装に着替えます。

その間に奥村はアリア父を引き止めに入ります。

アリア父は元々キサキヨウのペンネームで「ヴァルキリー戦記」の作者だったのだから、原作者と出会った瞬間の奥村にはもっとテンションを上がってほしかったなとは思います。

まあ、今回の目的は自分が作者と会う事よりもアリアを父に会わせる事が目的だったからしゃーないか。

けど作品愛は存分に伝えていました。

「リリエル外伝」を書いているアリア父は、「リリエル外伝」は借り物であって自分が誇りにしていい作品では無いと考えています。

けど、奥村やリリサにとっては「アシュフォード戦記」があって「リリエル外伝」があるという考え方でどちらもかけがえのない作品であるという事なんですよね。

アリア父が書いた作品であって生みの親であっても世間に出してしまった以上、自分の手から離れていってしまう。
アリア父は「ヴァルキリー戦記」の打ち切りによって自分が持っていた価値観とプライド、そして家族も全てを捨て去ってしまいます。

自己肯定感が著しく低くなってしまっている、そんなアリア父を救ったのが奥村なのが熱い展開です。

奥村が言ったのは「子供は親の所有物ではない」「作品は作者だけのものではない」

いのまんが親の立場として世間に子供を出すときに思う事は、自分の事だけを考えずに一歩引いて周りの人たちに優しい人であってほしい。
そう思いながら現在子育てをしています。

作品は確かに作者によって生み出されるものであるけど、世間に公表した時点で作者の手からは離れた動きをしますよね。

わかりやすいのは「鬼滅の刃」の売れ方でしょう。

始まった当初は打ち切りの可能性もあったという作品ですが、じわじわと人気が出てきてアニメ化で爆発・映画化で化物コンテンツへと成長していきました。

その一方で、「この作品は面白いのになぜ終わったんだろう?」という作品があるのも事実だと思います。

結果(販売実績)が良いものをdisのは簡単、そして悪かったものをけなすのも簡単です。

何も考えずに否定してしまう事があります。

けどね、貶したその先には作者やファンの方がいることを忘れてはいけませんよね。

「あんたの作品が俺を幸せにしたんだ!」

名シーンでした。ブラボー!!

ラブコメ展開が動きそうな雰囲気

忘れてしまいがちなんですが奥村は3次元女子に興味が無い設定。

女の子ばかりの環境なのでハーレム環境なんですが、2次元にしか興味がない事から8巻まではラブコメ展開はほぼ皆無に近い状況で推移していきました。

奥村ラブを公言していたのは幼馴染のミカリだけでした。
しかし、8巻でアリアの両親の復縁に繋がる活躍をしたことによってアリアからラブに近い感情を見せてきます。

そしてラブコメ展開しそうな理由として、コミケ最終日にリリサと回った事。
最近は団体で動くことが多かったので奥村・リリサの二人で行動することは少なかったのですが、久々のカップリング。

酸いも甘いも共に味わい、良き先輩後輩だと思っていたはずなのだがいざ二人で行動すると今までと何か違う感情が混ざりあいます。

ただ、これはあくまでも心境の変化です。
思春期だからありえる事www

強制的にラブへと持って行かなくてはならない理由は、奥村が3次元に興味がない事による悪影響!

リリサの目標はROM作成が本来の目的だったが、ROM作成に関しては真っ白なパッケージで出したきりとなっています。

四天王の淡雪エリカのROMを見て、奥村は自分に足りないものを考えた時にまゆり先生から真っ先に上がったのが2.5次元を表現できていない事。

つまり、2次元にしか興味が無い奥村にとって本来3次元であるリリサたちに深く追求して撮影を行えていないという事です。

2次元を知り、3次元を知れば、2.5次元危うからず

つまり仲間集めが終わった漫研部で次にレベルアップが必要なのは、奥村だという事です。

修学旅行生が大仏を見るような目で3次元女子を見ていた奥村を主導に「2.5次元の誘惑(リリサ)」はラブコメ展開へと向かっていく・・・はずです笑

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最後に

「リリエル外伝」はこれ以上伸びる見込みがないコンテンツだが赤字でも無いコンテンツのため、いつでも終わっていいと言われているようです。

アリア父は1巻当たりの発行部数約5万部という事から、マイナスに捉えていて作品を終わらせようとしていたみたいです。

ただ、出版社側からすれば大きくはないが安定して黒字が出せるコンテンツの為に終わらせるメリットがないですね。

「2.5次元の誘惑(リリサ)」はコミックアプリ・ジャンプ+で無料で読むことができます。

けど評価は報酬で決まるもの。

無料ばかりを追い求めずに、単行本を購入して応援している作家さんにお金を落とすようにしていく事が重要だと思います。

違法アップロードに手を出すのはやめましょうね!したっけね!

2.5次元の誘惑 8

2.5次元の誘惑 8

[著者]橋本悠

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