こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、漫画雑誌ハルタで連載中の「ヴラド・ドラクラ」を読んだ感想を書いていきます。
15世紀のワラキア公国の君主ヴラド3世(1431年 – 1476年)を主人公にした歴史漫画です。
ヴラド3世と言えば、今は「吸血鬼ドラキュラ」のイメージよりもスマホゲーム「FGO]のバーサーカー・ヴラド3世の方が馴染み深い方もいるかもしれません。
小国の君主として残虐な政策を取ったとされるヴラドⅢ世のお話です。
「ヴラド・ドラクラ」~作品詳細
作者:大窪晶与
出版社:KADOKAWA
ジャンル:歴史
発行巻数:既刊4巻(2021年2月現在)
あらすじ
残虐の暴君か、国を護りし英雄か――。
15世紀中期。南にヨーロッパを席巻するオスマン帝国、西に大国ハンガリー。
ふたつの強国に挟まれた小国・ワラキア(現・南ルーマニア)にひとりの若き公が戴冠する。
その名は、ヴラド三世。
国内政治は貴族に支配され、外交は大国の情勢に左右される中、
ヴラドは故国・ワラキアを護るため、その才を発揮していく――。
“串刺し公”の異名を取り、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のモデルとなったヴラド三世。
その実の姿に迫る、歴史ロマン。
※amazon引用
“串刺し公”ヴラド三世
自分がFGOで初めて引いた星5サーヴァントがバーサーカー・ヴラド三世でした。
引き当てた当時はヴラド三世を知らず、髪が白くて宝具は敵単体を串刺しにする有能宝具でやたらと重宝していたのを覚えています。
使用していくうちに愛着もわいて改めて調べてみると
「ドラキュラの元ネタ」
「串刺し公の異名持ち」
と中々に激しい異名の持ち主で冷酷で残虐で猟奇的な君主みたいな書かれ方をしていました。
血の匂いがプンプンしてイメージは最悪なんですが、天下布武・織田信長だって第6天魔王なんて中2病みたいなあだ名をつけられていたのだから敵対していた者から流れた偽情報がそのまま歴史の真実みたいにされているのかなって思ってました。
読んでみたら大方の予想通り捻じ曲げられた歴史があるようです。
残虐すぎる猟奇的なエピソードが多々ある一方で、祖国を侵略から守るために戦った英雄でもあるんですね。
真実は小説よりも奇なりです。
民を愛し、既得権益を排除する理想的な君主の姿がヴラド三世です!
小国ワラキアの君主として
即位したばかりのヴラド三世は傀儡君主として扱われて権限はなく貴族たちのいいなりとなるしかない状況でした。
しかしその事を良しとせず、自分が信頼できる部下を置くことによって徐々に評議会での意見を通しやすいようにしていきます。
1巻でのヴラド三世は君主制とは名ばかり、一部の上級貴族が自分たちの都合で政治を行う悪政が敷かれていました。
その中でも、ワラキア公国の3/1の領土と共に圧倒的権力をもつアルブと敵対する事となります。
貴族側も何度もヴラドから権力を奪おうとしますが、先手先手の策略によって貴族側の企みを退けます。
当時のワラキア公国は、西にハンガリー王国、南にオスマン帝国という大国に挟まれています。
ワラキア公国は、その隣接する大国の政治情勢によって君主が何人も変更するという不安定な情勢下でした。
そんな国の君主になり、隣国で盟主モルドヴァ公国の公子シュテファンと共に小国が大国へと挑んでいくさまが狭義溢れる歴史大河漫画となっています。
最後に
この時代は本当に詳しくないので手探り状態で読んでいます。
ブログ記事としても昨今でまれに見る文字数の少なさが、この手探り感を物語っています笑
自分たちの利益になる事しか考えない貴族たちに怒りの念を覚えながら読み進めていくと2巻のラストで衝撃を覚えました。
大人しくしているからと言って舐めてかかったらどんな事がおきるか予想できません。
歴史漫画として非常重厚で面白い作品となっています。
物語が大きく動き始めるのは2巻からなので、読むとしたら2巻まで読んでみるのを非常に強くお勧めします!
ただ、いのまんは勉強不足だった!!
ワラキア公国を点として読むのではなく、ワラキア公国を中心に円にして読めるように勉強するぞい!!!
したっけ、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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