「ましろのおと」10巻感想・ネタバレ~雪は三味線が下手になったのか?

ましろのおと

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、羅川真理茂先生の「ましろのおと」10巻の感想を書いていきます。

※最後にポイントを箇条書きしています。お急ぎの方はそちらをどうぞ。

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「ましろのおと」~作品詳細

作者:羅川真理茂

出版社:講談社

ジャンル:仕事・青春・音楽

前巻あらすじ

民謡居酒屋「竹の華」で修行生活を始めた雪。

唄付けをしたことが無い雪は、唄い手に合わせることができずに苦労することになる。

そんなある日、津軽三味線愛好会の永森雷が父親のやる落語の会で落語に音をつけるから見に来てほしいと言われて、桜と見に行きます。

三味線の一本で、動物の鳴き声や効果音・BGMをこなしていた事に雪は刺激を受けます。

5月の弘前大会で田沼総一に勝つことを目標にする。

しかし、その前に3月の民謡全国大会の伴奏をしてほしいと沙上麻仁がお願いすると雪は勉強になると思い了承してしまう。

唄付けができずスランプに陥っている雪、梅子が急にきて梅子の唄付けをして更に唄付けに対して苦手意識が増す事となった。

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「ましろのおと」~10巻あらすじ

新たな目標を胸に雪(せつ)の三味線修業は続く。

打つは我が身、響くは――命。

――マニの伴奏を引き受けるも、“他人の唄に合わせること”ができず、自分の音に迷い続ける雪。さらに追い打ちをかけるように、ある出来事が雪を襲う!

そして「竹の華」への、かつて雪と競い合った奏者の仲間入りで、ますます混迷する。

壁にぶつかりもがき続ける雪

3月の東ノ宮杯全国民謡大会に出場する麻仁の伴奏をするために練習を唄付けの練習が始まります。

麻仁は、前回の大会優勝者が神木清流を伴奏者に選んできたことを引き合いにして

「弘法筆を選ばず」

ただ、自分の100%を出し切りたかったら筆を選ぶ。
自分の力を引き出してほしいと言います。

バドミントンプレーヤーは、100均のラケットを使ってもある程度はショットの打つわけができます。
けど大会に出るときは1本2万前後のラケットを使います、自分汚力を引き出してくれるものを選びます。

特にバドミントン世界ランキング1位の桃田選手は、自分に合わせたラケットを特別に作ってもらうほどです。

トップであればあるほど、使う道具は選びます。

勝ちたいのであれば、質が高くなれた道具が必要だという事で雪の三味線の腕前が麻仁には必要でした。

しかし雪と麻仁の円巣はチグハグで嚙み合わない、しかも雪は覚えなくてはならない曲を覚えられずに大河に叱られてしまいます。

壁にぶつかったている雪は、大河にその答えを求めるが「芸に答えはない」と突き放されます。

いきなり色々な音を知って混乱している雪は、得意の曲弾きも満足に弾けない状況にまで落ち込んでしまいます。

そんな雪の様子を見て、大河は雪の祖父はそんなに凄かったのかと竹千代女将に問うと女将は、

「技術云々じゃない、三味線が好きと言う事でもない、生きるために弾いてきた、選択の余地もない、生きる道 宿命」

松吾郎が孤高の天才と呼ばれるのは、生きるために弾いていたからなのかなって思わされる言葉です。
普通に生活していて、選択の余地も無いほどの物事は現代社会でほんの一握りの方しか経験しないと思います。

「宿命」の時点で次元の違う話をしています。

「竹の華」から追い出される雪

雪は今の自分の演奏では麻仁さんと併せることが出来ないと勝手に判断しての練習をサボり、大河からのノルマを練習します。

麻仁は雪が自分との練習を嫌がったと思い、雪が弾きやすいように雪に合わせる唄い方をしてしまいます。

雪に合わせた唄い方をしているという事は、麻仁は自分を殺して唄っているという事です。
大会に出るのは麻仁なのには雪も魔仁もダメになってしまうのは誰が見ても明白です。

大河はその事を知り、雪を店から追い出します。

大河は魔仁に共倒れになるから組む事は辞めろと忠告をしています。
それにも関わらず雪と組み、案の定共倒れになってしまいました。

勝手な事をした雪への対応は厳しいとも言えますが正しいとも言える対応だと思います。

ブラックだ!パワハラだ!と言われるようなことですが、今回雪は大河に忠告されていたにもかかわらず、勝手な事をして勝手に混乱して、他の奏者に迷惑をかけています。

芸の世界で心を学ぶのは難しいと表現されていましたが、実社会の中でも心を学ぶのは本当に難しいです。

大河はみんなの事をよく見ていて、経営者じゃない大河に雪を追い出す権限はないけれど、その行為に対して女将がノータッチなのは大河への信頼でしょう。

雪は店の裏で正座で許されるのを待ちます。

冬空の中、雪は竹の華に来た時の梅子や雪に合わせて唄った魔仁に対してどう演奏したのかを考えると、気が楽だった言います。

手を抜いていたというか、歌い手への配慮をせずに自分勝手に弾けた事が気が楽だったと言う意味です。

明くる日、正座している横に魔仁も正座をします。

大河は、それを見て「自分に許しをこうよりも、何故ダメと言われたのかを考えろ」と言われます。

大河さんの言葉は普通の社会人に当てはまる事ですね、許しを得る前に何故怒られたのかをよく考えて第三者の目を持って見れるようになる事が重要ですよね。

ようやく許しを得られた雪は結局高熱を出して寝込むことになります。

大河さんが、麻仁の伴奏に雪をつけなかったのは雪が麻仁の唄に惚れていないからと言います。

惚れるというよりも、麻仁の唄を聞いていないという事が正しいでしょうね。
唄を聞かずに自分勝手に弾いては相手の調子を掻き乱してしまう雪には、大会での唄付けは早いと判断したのでしょう。

今まで雪が弾いてきた環境は、松吾郎の演奏や梅子への唄付けなど完璧な演奏や唄の中で育ってきて、若菜との合奏もお互いに阿吽の呼吸で弾けてしまう。
雪が聞いてきた環境は完璧な演奏完璧な唄の中で育った事での弊害だったのでしょう。

大河さんは改めて麻仁と雪を連れ出してその事を伝えます。

澤村雪の音は

「相手を変える側の人間」

の音で、その事を知らないまま無自覚のまま壊すような演奏をしてほしくないと教えました。

唄付けの大会は通過点にして、弘前大会で「日本一」の称号を味わわせてほしいとも伝えています。

雪のジゴロが発動、麻仁は雪に惚れた?

三味線甲子園に出場していた梶孝臣が大学入学を機に「竹の華」に修行しに来ることが仮決定します。

家事は曲弾きは苦手だが伴奏は得意な奏者、魔仁に唄付けをすると魔仁歌いやすかったと評します。

大河さんは梶の方が大会伴奏者に合っているのでは無いかと言います。

後日ショッピングモールで麻仁がメインのイベントで伴奏のヘルプに雪が入る事になりますが、麻仁は喉の調子がイマイチだと自覚していたがプロとして歌い上げています。

ただ最後の曲で雪は急に自分がリードしたいと言い、アップテンポにリードしていきます。

その理由はいつもの麻仁のような伸びが無かったと思った雪は、テンポを上げて麻仁を気遣うリードをしたという事。

プロとして隠しながら唄っていたのに、その事を見抜いて更に気遣うリードをするようになった雪は今までと何かが違ってきています。

しかも麻仁さんの武器である唄声のごく小さな変化を見極める雪、思いやり+気づかいに麻仁さんが赤くなったのがとても可愛かったです。

山里結衣に言われた、「ジゴロ」発動の瞬間です。

最後に

弾けなくなった雪は、混乱を極めてドツボにはまってしまいましたね。

梅子が見たら、ほら「わや」になったと喜びそうな状況。

雪よ、這い上がれ!

最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

https://www.tomokunsikikun.com/?p=2009


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ましろのおと 10巻

[著]羅川真里茂

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