こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、「アルスラーン戦記」15巻の感想を書いていきます。
親子の絆は相変わらずないですが、初めてアンドラゴラス王と戦に出た時のアルスラーン殿下とは違います。
今までの経験を通してとても強くなっている事が伺える15巻です。
荒川弘版「アルスラーン戦記」~作品詳細
作者;原作・田中芳樹
作画・荒川弘
出版社:講談社
ジャンル:ファンタジー・戦記
発行巻数:既刊15巻(2021年6月現在)
ロマンチストなヒメネス殿下
宝剣ルクナバードを手に入れようとしたヒメネス殿下ですが、宝剣は手に入れられずに。
一国の王子と自分で言う割には、自分の足で動きそして戦果は得られない日々が続いています。
なんだか哀れに感じてきますね。
手ぶらで王都に戻る帰り道、メルヤム国の内親王・イリーナをヒルメス殿下に会わせるために護衛をしていたゾット族の族長代理・メルレインとすれ違います。
眼病にかかり目の見えないイリーナ姫ですが、雰囲気でヒルメス殿下が傍にいるのを感じ取り声を掛けますが、ヒルメス殿下は自分の事ではないと否定します。
ヒルメス殿下とイリーナ姫とのお話は不遇の時を過ごしているヒルメス殿下の暖かい日々を回想します。
兄王にとって代わりパルスの王となったアンドラゴラス3世によって、暗殺されそうになったヒルメス殿下は、マルヤム国に身を寄せていました。
そこでイリーナ姫と出会います。
目の見えないイリーナ姫に花の名前を教えたり、鳥の名前を教えたりと二人が惹かれあうシーンを描かれています。
アンドラゴラス3世に焼き討ち暗殺されそうになったヒルメスは、顔の右半分がやけどでひどくただれているので仮面をかぶって過ごしていますが、目の見えないイリーナ姫には表に見える顔など関係ないですから。
それ以上に献身的に接してくれるヒメネスの心根に惹かれているという事ですね。
しかし、そんな時は長く続かずにマルヤム王より国から出て行くように言われてしまいます。
これは仕方のない事です。
歴史的に見ても、王位争いに負けて他国に身を寄せた元王位継承者は流浪の日々を送るケースが多いので。
国を去るときにヒメネス殿下はイリーナ姫の自室に床一面の花びらを敷き詰めて旅立ちます。
言葉は無く、目が見えなくても香りはわかるイリーナ姫への配慮は騎士道に乗っ取った心憎い演出、ロマンチストですね。
後片付けするのは大変そうですがwww
銀仮面を被りクールな雰囲気のヒルメス殿下ですが、自分の配下への心配りは存分にする性格なのでイリーナ姫への行動には彼の本当の姿が垣間見れるエピソードです。
アンドラゴラス3世帰還
ルシタニア軍に捉われていたアンドラゴラス3世は王都パルスから妻・タハミーネを連れて脱出に成功します。
アルスラーンの滞在するペシャワールへ到着すると、即座にアルスラーンが集めた将兵たちを取り上げて自分の指揮権へと戻してしまいます。
自分が一度追い出したナルサスも、異国人であるジャスワントも自分の配下に組み込んでしまうのです。
確かに正統ある指揮権はアンドラゴラス3世が持っている事は間違いなく、アルスラーンの手を借りずにルシタニアの手から脱出したのは間違いないのですが、この傲慢さ!
まずもってアルスラーンが立ち上がり将兵をまとめて土地を平定していなければ、アンドラゴラス3世も寄る辺の無い流浪の旅が待っていたかもしれない。
アルスラーン始めとしたダリューン・ナルサス等の将兵たちに恩賞の約束くらいしてもいい活躍です。
それなのにした事と言えば、
”アルスラーンから指揮権を奪う”
ヒルメス殿下、なぜこいつを早く処分しなかった・・・
と、ここまでは完全にいのまんの感情論です。
アルスラーン殿下、一からのスタート
アンドラゴラス3世より指揮権を奪われて、さらに”兵5万人”を集めてくるように命令されます。
しかも一人でです。
いつもそばにいたダリューンは万騎長のため、もちろんアンドラゴラス3世の指揮下にはいり、参謀であるナルサスも。
侍従武官であるジャスワントは、奴隷ではないのなら軍の指揮下にあるため引きはがされます。
これだとギーヴ辺りは着いていけそうな気もするが・・・
役職なくても軍の指揮下にあったのかな?
その日の夕方に、すぐに出発するように言い渡されて誰一人お付きの人はいない状態で旅立つことになります。
王太子殿下がその日に言い渡されてその日の夕方には出立する。
こんな異常な事が起これば、誰の目からしても歪な親子関係だという事はわかります。
アルスラーンは父・アンドラゴラス3世と母・タハミーネが王都を脱出して、ペシャワールにたどり着いたときに
「心が何も浮いた気分にならない自分はどこかおかしいのだろうか」
と考えましたが、根本的なところでおかしい事があるのでしょう。
実の親子関係ではないのではないかと予想はしていますが、ヒルメス殿下を暗殺しようとしたアンドラゴラス3世がそんな子供を王太子に据えるとは考えられません。
アンドラゴラス3世に少しも靡かない妻・タハミーネに何か秘密が隠されているのが自然な考えですが、果たしてこの歪な親子関係はどうなる事やら・・・
最後に
アンドラゴラス3世が戻ってきたら指揮権は取られると思っていましたが、追放までされるとは思いませんでした。
ただ、じっくりじわじわってタイプでは無いので即断で自分の目の前から消したって感じですね。
決断早い。
一人で城を出たアルスラーン殿下ですが、ダリューン・ナルサス達は夜に城を脱出して合流します。
またも、一からの旅が始まりますが自分的には旅をしているアルスラーンたちが好きなのでこれからどのような街に行き、どのような人に会い、どのような物語があるのかが楽しみでしょうがないですね。
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!
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