「賊軍 土方歳三」最新4巻感想・ネタバレ~沖田の必殺3段突きが炸裂!

漫画 

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、「賊軍土方歳三」最新4巻を読んだ感想を書いていきます。

この記事は、自分が調べた事を整理するための記事でもあるので間違えがありましたら、コメント欄からご指摘いただければ幸いです。

スポンサーリンク

「賊軍 土方歳三」~作品詳細

作者:赤名修

出版社:講談社(イブニング)

ジャンル:歴史・SF

発行巻数:既刊4巻(2021年6月現在)

スポンサーリンク

4巻あらすじ

上野戦争後、会津へと逃れた寛永寺貫主にして皇族でもある輪王寺宮が「東武皇帝」を名乗る事を決意する。

新国家設立を目指して再び躍動しようとする新選組一同だったが、東武皇帝を頂点とする東北王朝構想には重大な欠陥がある事を薩摩の西郷隆盛が指摘する。

その欠陥とはいったい・・・

東北王朝の要

東北王朝の欠陥とは太政大臣に任命している九条道孝の処遇についてです。

東北王朝は九条・醍醐・沢といった公卿を取り込む事で練り上げられているのですが、九条道隆は本来新政府軍より奥羽鎮撫総督(会津を攻めるための総督で、本来敵側)を受けて仙台に入っています。  

それを血筋と権威から、新国家の太政大臣にすべく東北側が捕らえて幽閉して新国家の太政大臣にしてしまっています。

つまり本来敵側である人を無理やり自分の国の大臣に指名している状況。

ちなみに太政大臣とは日本の政治機関のトップにあたる人で、かつて豊臣秀吉や徳川家康などが就いていたどえらい役職です。

ちなみにこの役職に就くのは基本的に血筋がとても重要で、秀吉や家康が太政大臣になったのは実はとてもレアケース。

なので新国家には尊い血筋である九条道隆を太政大臣に据えて、その権威を借りようとしていたわけですね。

しかし結局は仙台藩から離れて秋田へ逃げのびて新政府軍側へと就いています。

錦の御旗を取り戻せ

九条道隆がいなければ、他に太政大臣に付ける人物がいない東北側。

そして秋田に逃げ延びた場合、秋田は敵国側に寝返ったと考えられて仙台は会津・秋田と2面戦略・挟み撃ちにあってしまい、戦略的にも更に不利になってしまいます。

そのため土方は沖田を要請して秋田藩にいる、九条道孝を連れ戻すように言います。

基本的には話し合いのため、仙台藩から志茂又左衛門以下11名らと秋田の久保田城下内に入り、宿を取ります。

彼らの護衛に務める沖田ですが・・・

沖田総司の3段突き

秋田で九条道隆を連れ脅す一同の護衛を務める沖田の元に、深夜仙台藩からの密使が来たと言われます。

外に出ると薩摩藩士大山格之助を初めとした薩摩藩士がいきなり襲い掛かってきました。

全員が幕末・最恐の剣と恐れられた示現流の使い手で、複数人で沖田に襲い掛かります。

しかし、沖田も幕末期最強の実戦剣と謳われた天然理心流の塾頭に、”踏み込みの足音が一度しか鳴らないのに、その間に3発の突きを繰り出した”とされる3段突きで応対していきます。

隠密・細谷の助けもあり大山たちを退けた沖田だが、宿に戻ると志茂又らは秋田藩士により暗殺されてしまっていました。

会津戦争の本格化

九条道孝を連れ戻せない時点で東北朝廷は瓦解してしまっているので、新国家構想は潰え始めているのと同時に、秋田・会津との両面戦争となってしまった事で敗色濃厚となっていきます。

新政府軍が奥羽の要、白河城を占拠後、会津戦争はいよいよ本格化していくと、諜報活動も次第に活発化していきます。

そんな時、白虎隊(12・13歳の少年たちで編成された部隊)飯沼貞吉より殿である「松平喜徳」からの呼び出しを受けると土方は昔の思い出話を話しています。

そんな折に拷問にかけていた人物から情報で、13歳で家督を相続した「松平喜徳」暗殺の話を聞きだします。

感想

かなりテンポ悪いです。

おそらく2度と出ないであろう人物たちに説明を費やしている為に、本編が全く進行していきません。

この歴史知ってる?この歴史は?

と色々な歴史の一幕を入れてきますが、断片的に進み尚且つ度々過去の京都時代に戻る回想がある為、それなら京都時代から話を進めれば良かったんじゃないだろうかって思ってしまいます。

言っては何ですが、戊辰戦争は装備・練度・士気といった面に新政府軍とは大きな差があって早々に決着がついてしまいます。

なので、戦闘意欲のまだあった土方たちは函館まで生き体勢を立て直そうとするのですが・・・

政治的な歴史を書きたいのか、戦争面の歴史を書きたいのか、イマイチわからない状態作品になっていると懸念しています。

このままの描き方ならば、「賊軍土方」が主人公では無くて良かったのでは、土方歳三のネームバリューを使っただけになってしまいます。

沖田総司を死なせずにifストーリーを描くのだったら、細かな歴史の事は描く必要がないと思っています。

ぜひ物語のテンポアップを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村

ebookjapan
会員登録【最大6回】漫画が半額で買えるクーポンがもらえる
試し読み約9,000冊の漫画が無料の「読み放題」コーナー
ポイント購入金額に応じてお得なTポイントがたまる
お得なクーポン曜日限定でもらえる限定クーポンなどセールが豊富

まんが王国
会員登録無料(LINEなら最短5秒)
試し読み漫画を一冊まるごと無料で読める「じっくり試し読み」が充実
ポイントポイント購入還元【最大30%】
月額コース特典月額コース登録で豪華な特典あり

コメント

タイトルとURLをコピーしました