「勇気あるものより散れ」1巻感想~不死者が織りなす明治伝奇ロマン!

白泉社系

こんにちわ、歴史と漫画好き。いのまんです。

今回は、相田裕先生の新作「勇気あるものより散れ」の一巻を読んだ感想を書いていきます!

明治期に不死者の少女・九皇シノが、元会津藩士・鬼生田春安に不死の力を分け与えることによってとんでもないお願いをします。

”母を殺し、自分が死ぬ”

母親に対してどんな恨みがあるのかと思ったら、恨みではなくシノの純粋な願いだった。

相田裕先生が描く伝奇ロマン!

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「勇気あるものより散れ」1巻~作品詳細

作者:相田裕

出版社:白泉社

ジャンル:和風アクション

発行巻数:既刊1巻(2021年9月現在)

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「勇気あるものより散れ」1巻~あらすじ

「GUNSLINGER GIRL」の相田裕、最新作!!

明治、東京。幕末に死に損ねた武士・春安は、死に場所を求めて大久保利通の暗殺計画に手を出すが「不死」の力を持つ少女・シノに暗殺を阻まれる。

ようやく死ねると思った春安だったが、シノは自らの「不死の母を殺し、自分も死ぬ」という宿願を果たす為に春安を助け眷属とする。

しかし、母殺しを目指す中で明治政府、不死の兄弟たちが立ちふさがり…!?
不死の少女が血を流し命を燃やす、明治浪漫譚!!

「勇気あるものより散れ」1巻~登場人物・設定

九皐(きゅうこう)シノ

普段は女学生のような恰好をしている少女

しかし自分に傷つけることによって身体能力・回復能力が向上する。

正体は「化野(あだしの)」と呼ばれ不死者と人間の間に生まれた「半隠る化野民(はたかくるあだしののたみ)」という呼ばれる存在。

死にかけた春安に血を分けることによって眷属へさせて、自分の目的の為の主従関係とした。

鬼生田春安

戊辰戦争を生き残った元会津藩士。

箱館戦争で死にかけた所を救出された事によって常に死に場所を探していた。

菖蒲の敵討ちの為に大久保卿暗殺を実行するがシノの返り討ちにあい、命を助けられたのと同時に眷属・主従関係となる。

剣の達人。

菖蒲

元。徳川家旗本の娘。

明治維新の末に没落した旗本の娘で、敵討ちのために大久保卿の暗殺を企てる。(失敗に終わる)

徳川家でも秘匿である懸想方という任務に就いていた事をシノの口から知ることとなり協力するようになる。

「勇気あるものより散れ」1巻~設定

化野民(あだしののたみ)

何百年も昔に飢えのために神々の住む土地”化野(あだしの)”を目指した人々が飢えから解放された不死者の姿。

半隠る化野民(はたかくるあだしののたみ)

「化野民」と「人間」の間に生まれた者。

成長しにくいが、成長した場合は戦闘面において強力な個体となる。

殺生石

不死者である”化野民”をコロすことが出来る刀。

「勇気あるものより散れ」1巻~感想

帯のコメントから、「可愛い女の子の画なのにエグそうだな」と思って買ってみたら、本当にエグかったです。。

物語1話から袴の少女・シノが、春安に首を切られます。
普通に「えっ死んだ??」って思ったんですけど、直後に髪が白く(銀髪)なって春安を追い詰めていきます。

ビックリしました!
急にヒロインの首を切ったんで!

絵が上手くて、切った瞬間がリアルで不死者であることを忘れていました。

”化野民(あだしののたみ)”と呼ばれる不死者・九皇シノが、”母を殺す”という目的のために元会津藩士の春安を自分の眷属へと引き込みます。

吸血鬼ものでよくある出来事で、ここまでは物珍しい設定では無かったかもしれません。

しかし、時代設定を明治期にした事によってこんなにも謎目かしい事に変化するなんて思いませんでした。

架空の存在である”化野民”を、徳川幕府が秘密裏に匿っていて何をしたかというと、子を産ませるという事です。

しかも、”化野民”は一人しかおらずその一人を徳川300年の間ずっと子を産ませていたみたい。

「化野民」と「人間」の間に生まれた者は身体能力等が向上するため、兵士として万能だったが成人として成長しにくい事もあり、何人も産まされたそうです。

ちょっと壮絶すぎますよね!

不死者の設定って珍しいわけじゃないですが、こんな非人道的な扱いを受ける不死者が今までにいたでしょうか?

不死であること以外は普通の人間なので、抗う事も出来なかったという事ですよね。
悲惨です。。

その重たい設定を知ってからグイっと世界観に引き込まれていきましたね!

展開が早くて、シノの行動原理となっているシノの母や殺生石「華陽」が出てきたことが面白さを感じる一番の理由です!

ガンスリンガーガールの作者さんだけあって、設定作りからめちゃくちゃ面白いと感じさせますね!

最後に

シノの女学生の衣装ですが、明治7年当時はまだ袴は男袴を着用していたみたいですね。
明治8年くらいにどこかの女学校で今も知られる袴になったみたいです。

明治7年の時点でそのスタイルがあったのかちょっと疑問に思ったので調べてみました。
シノは時代先取りガールですね!

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!

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