こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、アニメ化予定のバドミントン小説「ラブオールプレー」を読んだ感想です。
「ラブオールプレー」の出版社はポプラ文庫で、あさのあつこ先生作の「バッテリー」が出版されていた会社です!
「バッテリー」もどの世代から愛されるような作品で、夏のラムネのような爽やかな作品でしたが、この「ラブオールプレー」も間違いなくその部類に入る作品でした!
眩しすぎて直視できないかもしれませんよ笑
※小説最後までのネタバレもありますので、気になる方は小説既読後にまた来訪ください
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小説版「ラブオールプレー」~作品詳細
作者:小瀬木麻美
出版社:ポプラ社
ジャンル:バドミントン・青春
発行巻数:全4巻
小説版「ラブオールプレー」~あらすじ
中学の時、ひょんなことからバドミントンを始めることになった水嶋亮。
オファーを受けて進学した名門・横浜湊高校には、文武両道イケメンエース・遊佐をはじめ、無敵の双子・東山ツインズ、クールな帰国子女・松田、明るいムードメーカー・榊など、個性豊かなチームメイトたちが。
かけがえのない仲間を得た水嶋は、さらなる高みへと挑んでいく! 三度のメシよりバドミントンな超純粋高校生たちを瑞々しく描いた、青春バドミントン小説。
小説版「ラブオールプレー」~感想
主人公・水嶋亮の高校3年間を約350Pテンポよくまとめ上げていますので、普段本を読まない方も気軽に読める作品です!
高校生たちの爽やかで熱血感あふれるバドミントンライフに羨望の目を向けてしまいました!
主人公・水島亮は、中1の頃に部活見学で見たバド部の先輩を見て不純な動機で親友の静雄を入部します。
中学にはバドミントンを指導できる先生がいなかったにも関らず、団体戦県大会ベスト8、シングルス県大会ベスト4という成績を残したことから強豪校・横浜湊へのスポーツ推薦を受けて強豪校に入学する事になります。
指導者のいない学校の部活動は、地区を抜けるのも厳しいですし、ましてやまともに試合にならない子たちもたくさんいます!
それなのに県大会ベスト4ですからね。
ただならぬ才能がある事は海老原先生じゃなくても感じるものがあったはず!
水嶋亮は同級生にインドネシアの英雄・”タウヒック・ヒダヤット”に例えられる選手で、囲碁で培った先読みと空間把握能力に長けた選手。
しかし、中学までは体力的にも技術的にも足りないものが多くあったみたいだが、強豪校・横浜湊に言った事でその才能が一気に開花されます。
中学での最高成績県ベスト4が、高2の段階で団体戦優勝チームのトップシングル、IHシングル準優勝です。
中学卒業から約2年間で全国トップクラスを撃破して決勝の舞台にたどり着きます。
たった350Pばかりのページ数で、ホップステップジャンプで成長してく水嶋には嫉妬の気持ちすら覚えるほどでした笑
ただ、その成長も自分一人の力で成し遂げた事ではなく同期の仲間たちや圧倒的実力を持った先輩たちの力があってこそなんです!
中学時代から全国出場して横浜湊でもすぐにダブルスのレギュラーに抜擢された東山ツインズは励みになったと思います!
クールなイケメンシングルプレーヤー・松田は、選手として切磋琢磨して互いに高めあえた存在。
ダブルスパートナーの榊は、パートナーとして精神的に支え合える存在に。
そして、バドミントンは初心者だが研究熱心でアドバイス上手な内田耀、彼がいなければ水嶋の飛躍的な技術の進歩は無かったかもしれません!
そして、1学年上の世代最強選手・遊佐賢人。
全中2連覇、IH団体ベスト8、シングル準優勝、ダブルスベスト4
2年と輝かしい実績で同世代においてこれ以上に参考となる選手はいないカリスマプレーヤーの姿を間近で見られた事は、間違いなく成長に繋がっています!
コートの中では一人ですが、大勢の人たちに支えられて強くなっていく所がこの本の最大のポイントですね!
バドミントンは団体戦が最高
物語の主人公は主人公の水嶋亮、しかしバドミントンの本当の面白さは団体戦にありです!
バドミントンはコートに立つのはシングルなら一人、ダブルスなら二人とあくまで個人が頑張る場!
けど団体戦は違います。
シングル3,ダブルス2で構成される団体戦は個人戦を見るよりも明らかに面白いし、自分の応援するチームならなおさら盛り上がる事間違いなし!
コート脇には自チームの団体戦メンバーが座り、1ポイント毎に間近で歓声が上がる。
自分の勝利がチームの勝ち負けに直結する。
個人戦では負けてしまっても個人の問題ですが、団体戦はチームの負けに繋がってしまいます。
横浜湊には、高校負けなしの遊佐賢人がいますが、彼がシングル・ダブルス2つ取っても残りの選手が全て負けたら敗退。
しかも、どんなエースプレイヤーも体力には限りがあるしいくつも試合数をこなすことはできません。
横浜湊は遊佐賢人がシングル・ダブルスで優勝していますが、団体戦はまだ準優勝まで。
水嶋たちが1年生の時には結局遊佐が2つ取って他は全て負けてしまい準優勝でした。
遊佐賢人の高校の目標は、団体・シングル・ダブルスの3冠達成!
その悲願を達成するためには水嶋たちの成長が必要でした!
かなりテンポよく進むんでいた小説ですが、遊佐賢人3年水嶋たち2年のIHは100P以上を消費しています!
ここからの熱戦は読んでる方も手に汗を握る展開で読む手が全く止まりませんでした!
こうゆうのを読むとトマス杯・ユーバー杯というバドミントンの団体戦世界大会が見たくなってきますね!
ちなみに日本は2014年に当時大会5連覇中だった中国を準決勝で破ってのトマス杯初優勝しています。
この時のメンバーには現世界ランく1位の桃田選手がいます。
ちなみにこの頃のエースシングルは田児賢一選手、彼は遊佐賢人が目標とする高校3冠を達成した現実の選手!
「ラブオールプレー」はまだまだ先があるので、遊佐賢人が日本をトマス杯優勝に導く話が描かれるのかなと期待してしまいますね!
最後に
”ラブオールプレー”とはバドミントンにおいて試合が始まる最初の合図です。
”ラブ”という言葉の意味は諸説あるようですが、管理人が大学時のゼミの先生は日体大所属で国体出場、北海道の某女子高の監督になり全国クラスに育て上げた(現在ではオリンピック選手も排出)、北海道で指導者をしている人で知らない人はいないほどに有名な方でした。
その先生曰く、
「ラブは確かに意味は持たないのだけど、試合開始前から対戦相手に敬意を評するといういみも含まれている事を忘れないように。愛を持って試合をするんだ」
なんて言ってました。
先生の独自解釈と呼べる意味合いなのですが、本編を読むと登場人物それぞれが、仲間・親・先生・監督・コーチ思い思いの人に敬意や感謝の心が見える所が読んでいて気持ちよかったですね!
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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