「九龍ジェネリックロマンス」6巻感想・ネタバレ~ホンモノでもニセモノでも、在るべきなのは”絶対の自分”

九龍ジェネリックロマンス

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、眉月じゅん先生の「九龍ジェネリックロマンス」5巻を読んだ感想です。

6巻は、謎とされてきた部分が表面化された巻です!

現在の九龍城砦はやはり幻のようなもので、しかも見える人と見えない人がいる!?

確証の無い過程の話が多かったので、逆に謎が深まりました!
7巻、はよ来い!

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「九龍ジェネリックロマンス」~作品詳細

作者:眉月じゅん

出版社:集英社

ジャンル:恋愛・SF

発行巻数:既刊6巻(2021年11月現在)

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「九龍ジェネリックロマンス」~あらすじ

世界に少しずつ興味を持ち始める鯨井。

海外へ九龍の外へ…そう考える理由とは?

秘めた願いは“絶対の自分”になる事。

密かに進行するジェネテラ計画、みゆきとグエンの破局。

朝が来ない、過去の姿に戻る、続く不思議な現象。

理想的なラヴロマンスを貴方に――。

「九龍ジェネリックロマンス」~感想

ホンモノとニセモノの鯨井

以前にいたとされるオリジナルの鯨井Bは小説の下巻を読まない女らしいです。
5巻では鯨井はとても面白かったのに上巻しか無いからと言って本屋で下巻を探していました。

オリジナルの鯨井Bにとっては

「今が最高の状態、そこから変えたくない」
「自分の物語は終わりもしないし、続きもしない」

まるで停滞が望みだという事にしか聞こえません。
今いる鯨井玲子とは全く別の考え方をしていますね。

まあ、普通に考えると面白かった上下巻の小説の下巻を読まないなんて選択自体がありえないのですが、摩訶不思議な様相の九龍なので疑問も薄れてきますが。

そして金魚茶館のボーイで突然消えたグエンを楊明が発見します。

彼はオリジナルの鯨井Bの事を知っていた様子だったので、鯨井はグエン探していてようやく発見しました。

鯨井はグエンに、鯨井玲子の事を知ってるか問いただします。

するとグエンは目の前にいる鯨井玲子では無くて以前にいたオリジナルの鯨井Bを知っているといい、自分ではない第二のグエンがいる事も知っていました。

ただ、現在の九龍には第二のグエンはいなくなったと言います。
第二のグエンは”ニセモノ”だから。

つまり、今ある九龍に同一の人物は二人入れないという事だと思います。

グエンが知っていた”ホンモノ”の鯨井Bは亡くなっている為、現在いる鯨井玲子の存在は消えていない。

第二のグエンが消えて、ニセモノであるはずの鯨井玲子が消えていない。
ただ違うのは、ホンモノの鯨井は亡くなっている。

グエンはホンモノのグエンが現れた事によってニセモノは消えてしまうが、鯨井玲子の場合はオリジナルとなった人物が亡くなっている事から消える事はない。

そしてここにいる鯨井に対してグエンは、あんたの顔になっていると言っている事からも”ニセモノ”であったはずの鯨井玲子は一人の自分として形成されてきているという事です!

「たとえ同じ顔の人間がいたとしても、環境や気持ちで表情は作られるから全く同じ顔の人間というのは存在しない。」

この事は蛇沼みゆきが言ったことをグエンが使ったのですが、楊明も言っていた「絶対の自分」に近づいていっているという事でしょう!

ジルコニアンはクローンの事ではない?

グエンと別れた蛇沼みゆきは、かつて九龍に住んでいた医者・コウ先生の元へ。
(蛇沼みゆきは半陰性、男性とも女性とも言えない存在らしいです。今後きっと何かかしらの意味合いが出てくると思われます)

蛇沼みゆきはジェネリックテラから見る不老不死で最も重要なのは朽ちない肉体では無く確かな記憶であると言っており、ジェネリックテラにはそれを実現できる力があるとの事でした。

龍城砦には死んだはずの人間が「当時」の姿のままでいて、それが蛇沼やコウユンが求めていたジルコニアンなるものの様。

”本当に本物で真実の人間”

姿形、記憶、立ち振る舞いさえも一緒に復元する事が目的の様でした。
ジェネリックテラによって現れた九龍にはその可能性があるという事です。

ただ記憶はどんどん思い出せなくなってく、それを失ってしまわない事が不老不死の近道ということみたいですね。

つまり活動するための肉体に関してはスペアを用意する事は可能だけども、記憶に関してはスペアを用意することが出来ない。

鯨井Bと同じ顔をしたアンドロイドでも、記憶を持たなければ鯨井Bではないという事ですよね。

そして、鯨井B と同じ顔をしているけど記憶も精神も別の人間へと変化している現在の鯨井玲子は既に”絶対の自分”と言えそうです。

ジェネリックテラが生んだニセモノの九龍城砦

現在在る九龍城砦は幻みたいなものだとは前巻でも判明されていました。

現在の九龍城砦は、誰の目にも見える物では無いみたいで蛇沼には見えているけどコウユンには見えていない。

見える人は限られているし、見える条件も不明確。

そもそもいつの時代の九龍城砦なのかも分かっていない。

ただ、復元されたと言ってる事からある程度人口的な物の可能性はありそうです。

一つの仮説としては、香港という強い気が流れている場所にジェネリックテラという人工物を作った事で気脈を乱して「何か」に共鳴して第二の九龍城砦が発生。

そして、「何か」に共鳴した人間だけがクーロンを見ることができたという仮説を立てています。

色々と条件を探していますが、案外単純かもしれませんね。
見える人間、クーロンの土地で他人に望まれた者、本気で愛し合った者だったりするかもですね!

工藤さんは鯨井を、グエンは蛇沼、蛇沼はグエン、陽明は・・・笑

正直ロマンチックな理由であってほしいなって思っています!

最後に

難解SF空想科学?

今回は恋愛要素は少なくSF要素が多かったですね。
小出しにされる情報を頭の中でつなげるのに苦労しました笑

けど、物語後半でピタっとくっつく瞬間が楽しみです!

恋愛漫画とは一線を画す漫画でドキドキが止まらない!

では、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

九龍ジェネリックロマンス 6

九龍ジェネリックロマンス 6

[著者]眉月じゅん

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