「夏目アラタの結婚」9巻感想・ネタバレ~一夜を超えた二人の関係性に変化はあるか?

小学館系

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は「夏目アラタの結婚」9巻を読んだ感想を書いていきます。

拘置所から脱走した真珠、待ち望んでいた?アラタの登場。

8巻は80・90年代のあり得ないけど感動してしまうようなラブロマンス的展開が衝撃的でした。

9巻では脱走した真珠が新たな行動を起こします。

真珠以外にも衝撃的事実は多かった。。

生か死か、真珠の不安定な生き方にアラタは希望を見出すことができるのか?

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「夏目アラタの結婚」~作品詳細

作者:乃木坂太郎

出版社:小学館

ジャンル:サスペンス

発行巻数:既刊8巻(2022年12月現在)

「夏目アラタの結婚」~あらすじ

真珠とアラタの逃避行。たどり着く先は!?

一瞬の隙をつき、裁判所から逃走した真珠とアラタ!
大ボリューム256Pで贈る、緊迫の最新集!!

アクリル板越しの結婚関係を超え、ついにふたりきりで外の世界へ飛び出した夫婦。

検察の手に追われる中、アラタは真珠が外へ出た本当の目的を探ろうとするが、その先には誰も想像できない「ある人物」の影が...!?

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「夏目アラタの結婚」~感想

真珠とアラタが過ごす一夜

裁判所から逃亡して藤田さんの家に匿われた二人。

結婚して初めて触れられる距離に接近した、いわば初夜を共にする二人です。

何をするかと言えば、やる事は一つ。

本当にするのか?
アラタにとって、性の対象ではない真珠とできるのか?

避妊具はない状況で子供ができても仕方のない状況下。
真珠にとってもアラタにとっても望まぬ子が生まれる可能性が生まれてきます。

それを承知で、真珠はアラタとの行為を望む。
しかし、その事を望まぬアラタ。

真珠はアラタが子供ができる行為を望んでいないのを承知しています。
そしてもしできたとしても、自分は”死ぬ”から大丈夫だと。

真珠は生まれてから、母親の環を始めに利用されることしかなく、生きる理由のようなものがなかったと言えるでしょう。

有罪・無罪関係なく、生きるという当たり前のように持つべき感情が真珠には失われているんでしょう。

まあSEXが真珠の目的ではなく、それをする過程で自分が探し求めている存在を洗い出すことが目的となっているのだから、アラタの腕枕は安心して寝れたでしょうね。

結論として、二人は最後までやっていません。
ただ、乃木坂先生の異常なまでの絵の上手さが生々しすぎて恐怖を感じますね。

正直、興覚めだ

9巻の大きな焦点は、真珠の父親。

これまで関係を持ち殺害してきた男性たち、その理由の一つとして”父親かもしれない”という事が焦点となっています。

SEXをしたのには、”自分の娘だったらできないだろう”という一つの考えの下で行ってきていました。

そして、父親の手掛かりとなるのは家庭教師・あるいは塾講師、母親の携帯に残されていた写メが手掛かりに。

まあホント、真珠の母親・環はビッチだ。

ここら辺で自分の中での興が急激に醒めていくのを感じてしまいました。

父親がこの人だったというのも、あんなに近しい人で検討が裁判所内で明かしてもよかったんじゃないかと思ってしまって…

それでも良い意味での気持ち悪さは継続されているので、今回の展開は自分に合わなかっただけ。
いや、ただ気味が悪く納得いかなかったことが理由に挙げられますね。

最後に

サスペンスの感想は、表面しかさらえないです。

真珠の異常性が目立つ中で、時折純粋な少女のような一面を可愛いと思ってしまう瞬間もあります。

山下さんの首を墓に突っ込む真珠と、アラタにいい子と褒められて純粋に照れる真珠。

犯罪者とかのニュースで、「いい子だった」「優しい子だった」「そんなことをする子だとは思わなかった」っていうのはインタビューを受けた人の嘘ではないんでしょうね。

真珠という存在が、妙にリアルに感じるからこそ「夏目アラタの結婚」は怖い漫画なんだと感じさせられます。

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