「ジーンブライド」2巻感想~フェミニズムを知ることから始めなければいけない

ジーンブライド

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は「ジーンブライド」2巻を読んだ感想をネタバレをできるだけせずに書いていきます。

1巻を読んだときに感じた違和感。

フェミニズムについて書いているの?

という気持ちでした。

何故そう思ったかというと、自分が知り嫌悪していた”フェミニズム”とは違うベクトルだと思ったから。
つまり管理人の勉強不足です。

過度に曲げられた”フェミニズム”のイメージが自分の中で正しい情報を遮断していると知りました。

この作品には正しい男女平等を知れるチャンスがあると感じます!

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「ジーンブライド」~作品詳細

作者:高野ひと深

出版社:祥伝社

ジャンル:社会

発行巻数:既刊2巻(2022年8月現在)

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「ジーンブライド」~あらすじ

諫早依知(30)は、元同級生・正木蒔人との再会を機に、学生時代に“救えなかった”友人・繪堂恵波を思い出すようになった。

恵波の現在を知るべく、蒔人に協力を頼んだその日ーー。

依知と蒔人は【依知と同じ顔、同じ名前を持つ少女】に遭遇。

少女の名は諫早壱(14)。
血縁関係に心当たりはないが、彼女も依知の出身校・秀光館学園で生まれ育った「内部生」だと言う。

大混乱のまま別れた後、壱に間違えられた依知は学園の追っ手に襲われて……!?

ついに語られる依知と恵波の学園時代。そこにはきっと、あなたが見てきた景色がある。
物語の“本当の”幕が開く第2巻!

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「ジーンブライド」~感想

謎の学校、秀光館学園

SF要素、依知や蒔人が通っていた秀光館学園では”内部生”と”外部性”で明確に差をつけられてました。

病院も隣接する学校で、諫早依知とよく似た少女・諫早壱が登場するが真っ先に思い浮かぶのはクローン人間だと言う事。

”内部性”は外にも出たことが無く、かつ病気になりにくい。
病気になりにくいと言うのは反面で、病気になりやすいから外に出して外部の人間と接点を持たせないと言うことではないでしょうか?

学園内の先生は恵南の”シャツのボタンが弾けた事を注意”して、壱に対して”子供を産んで幸せになる”という人生を提示してます。
ストレートなステレオタイプの言葉

言動から鑑みても、優生思想の元で能力の高い人物と掛け合わせてクローン生まれさせているというのが成り立ちそうな印象です。

果たして、秀光館学園で行われている事は何のか?それとも自分の知識不足で理解が足りていないだけなのかが気になるところです。

作品内容の感想はちょっとだけ。
むしろ気になるこの本のテーマを語ります。

フェミニズムを知らねばならん!

フェミニズム
女性解放思想、およびこの思想に基づく社会運動の総称であり 、政治制度、文化慣習、社会動向などのもとに生じる性別による格差、性差別に影響されず男女が平等な権利を行使できる社会の実現を目的とする思想または運動である 。

フェミニズムというと、どうしても過激な発言をする方々の発言がピックアップされてしまい嫌悪感を抱いてしまっていました。

しかし正しいフェミニズムを知ることで自分の中での印象は大きく変わるものです。

根強く植え付けられた男性社会の中で、性格差・性差別は意識しないと感じられない物なのかもしれません。
自分も意識しないで行っているかもしれないのです。

一巻で”初体験の事を聞く”や”トイレにボールペンが置いてあった”という描写やストーカー・ゴミ袋、そして2巻では学校側が女性に対して男性社会に組み込むように教育している。

意識的に行われている事、また無意識に行われている事が”根強く植え付けられた男性社会”なんだと思わされました。

この点は一つ、学び取り、自分がどう成していくかが課題でしょう。

ヒロイズムの撤廃

高野先生は”ヒロイズム”や”男性の糾弾”を書くつもりはないとインタビューでおっしゃられてました。
そう、ここが”自分の知っているフェミニズム”ではないと思った点です。

正木蒔人は決して依知の全面的味方ではありません。

単純にわかりやすい話にするのならば、”男性社会の権化”のような人物を出せばそれで終了です。
しかし、それは問題の一箇所を切り取っただけに過ぎないと。

誰かを倒して終了のような”ヒロイズム”では決してないという事を強調されています。

「ヒーローがヒロインを助ける」

この構図っておかしいと思いませんか?
自分はバトル物を読まない理由はここにあります。

男性だからと言って女性を助けられるわけではないです。

別に男性が男性を助けてもいいし、女性が女性を助けてもいい。

今、その場で、助けて挙げれる人が助けるのが平等な社会だと思っています。

なので”解決をしない”という高野先生の発想を知ると救われるものがあります。

社会の中で受ける男性蔑視

ASD傾向にある正木蒔人、怖いとも思いますか?
正木蒔人の中には他人に譲れない個として人間が備わっているだけです。

作中で最も依知を一個人として扱っているのが蒔人という人物でしょう。

怖いと思いますか?
けど男性だって女性が怖いです

女性が求める男性像って結構怖かったりします。

以前会社の飲み会で男3人・女5人の構成で飲んだことがあります。(女性職員が多い職場です)
一人の男性が話の中心となりますが、宴会が進むにつれて少しづつ会話は性的な話になっていき、そのタイミング管理人に話を振ってきました。

私は性的な会話がとても苦手なので曖昧にはぐらかしているとそれが場の空気を壊したみたいで総スカン。
その後はさらに会話には入っていけず宴会は終了。

そして何故か男性3人が女性たちの分のお金も出すことになるという経験をしたことがあります。

”性的会話””強制的奢り”

出して当たり前だよね?という空気感や圧力に耐えられずタクシー代も無く歩いて帰宅しました。

男性だからして当たり前、女性だからして当たり前という意識が男女の目線から互いに軋轢を生んでいくんでしょう。

高野先生の”男性を糾弾したいわけではない”ということに安心しました。

ぜひ最後まで読み続けていきたいと思わされました。

最後に

もし的外れなことを言っていたらすみません。
デリケートな内容なので気に障る方もいるかも知れません。

何事も知っていく事が重要だと思ってます!

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!

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