「軍靴のバルツァー」~近代戦を描いたファンタジー!魔法は出ません!感想・あらすじ

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こんにちわ、いのまんです。

ヴァイセン王国陸軍少佐ベルント・バルツァーが、19世紀の後半仮想ヨーロッパを舞台にした地で表舞台で裏舞台で活躍を描く歴史ロマンです!

始めは前時代的な戦争漫画かと思われるもそこは近代戦へと変化していく時代の変換が描かれています。


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軍靴のバルツァー 作品詳細

作者:中島三千恒
連載期間:2011~連載中
ジャンル:戦記・歴史
発行巻数:2020年現在12巻~絶賛連載中
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あらすじ

ヴァイセン王国の陸軍少尉ベルント・バルツァーが同盟国であるバーゼルラント報国の王立士官学校の顧問として派遣された。

文明の進んだ中央都市では鉄道~~と技術の発展が目覚ましかったものの、最寄りの鉄道駅より馬車で3日間かかるバーゼルラントでは技術も文化・戦略もすべてが前時代的だった。

バーゼルラントの近代化と自信の立身出世を目指して行く中で、陰謀渦巻く政治の世界にも足を踏み入れることとなっていく。

軍靴のバルツァー 見どころ感想

通常左官に比べて3年早く少尉となり出世街道を走っていたバルツァーが片田舎のバーゼルラントに出向となります。

物語が始まって瞬間から鉄道に乗って田舎に移動するシーンは文明の創世記の時代なんです!っていう雰囲気が風景として流れていくので最高の出だしですね。

顧問となるバーゼルラントは未だに前装式のマスケット銃(前から弾を込める銃)が主流で、戦術もバルツァーの祖父の時代とあってこれからの国です。

明治維新直後の日本だと思えばいいよ(ちょっと違うけど笑)
ただ、列強国から文化的に後れを取っているという点では同じなので少し照らし合わせてみると違う視点で見られて面白いと思いますよ!

ただ、このヨーロッパの歴史がわかればヴァイセンが~~国!バーゼルラントが~~国!ってわかるんですが自分にはわかりません笑

なんとな~くではわかりますので脳内補完はできますが・・・

親切丁寧な近代戦ガイド

軍靴のバルツァーでは初め3巻程度までは先生と教師の立場で近代戦のレクチャーをバルツァーがしています。軍略・戦略がわからない自分にとってはこれが面白い!

  • 歩兵科
  • 砲兵科
  • 騎兵科

から始まってマスケット銃(前装銃)からライフル(後装銃)の説明等、変換していく時代を親切に説明してくれるので読み進めていくのがとても楽しいです!

前装銃は、鞘に納めたままの刀で対峙するみたいなもので後装銃は抜身のから相手と対峙できるできるのかなと想像しやすく書かれていますので、さらに絵がきれいなので説明に説得力もあります!

さらにこの時代の時代背景、つまり平和な暮らしをしている市民にとっては戦争は邪魔な物で兵隊は迷惑な存在だということもしっかりと描かれています。確かに戦争が無く兵隊もいらない世の中が一番だとは思います!けど、時勢がそれを許さない状況なのもわかりやすくそして高い画力で描かれているのがすごいです!

圧倒的兵器による近代戦へ

士官学校での教鞭を取っている中でバルツァーの母国ヴァイセンがホルベックと開戦との通知があり、同盟国のバーゼルラントにも援軍のの要請が出ます。

本物の戦争の開始です。

士官学校の生徒たちが士官としてバルツァーと共に士官として戦場に出ますが、周りに兵士たちは全員自分たちより年上で大人の軍隊を目の当たりにします。また、実際に指揮する部隊も年上しかおらす戸惑っています。

士官学校を出たばかりで周りが年上なのは実際にもよく合った話だそうです、そういった細かいことも話の話題に持っていきます笑

そして今回の話の核となるのが新型兵器・ガトリングガンの登場です!

SF物だったら戦艦に装備されていたり、ガン〇ムシリーズの〇クが持っていたりでノーマルな武器ですが、この19世紀後半では最先端の兵器となります。

この兵器の登場が今後の戦争の残虐性が加速度的に増す結果となっていて、ガトリングガンのように歴史の転換点になった兵器って結構多いんですよね~

鉄の精製(それまでは青銅武器)

火薬の発明

飛行機の発明

レーダーの発明

思い出すかぎりでも結構多いですね・・・、嫌ですね・・・

話を戻します!

騎兵中心に騎兵の機動力を存分に生かして攻め込んでくるホルベック軍、近代戦にて騎兵不要論を書いたバルツァーに対して猛然と襲い掛かてきます。

それに対して基本の陣地構築と新兵器・ガトリングガンの出番です。

このガトリングガンが戦場の何を変えたかというと

殺傷力です。

今までは相手を戦闘不能にさせる事が戦闘での勝利と位置づけされていました。それは武器の性能が一撃で相手の命を奪うまでいきませんでしたが、ガトリングガンの恐ろしい所は命を奪い去る勢いで発射されることなんですよね。

バルツァーはこの兵器を使用して想定以上の結果が出たことに恐怖を覚える驚き方をしていました。

中島先生の絵がキレイなので読みやすくて良いのですが、戦争がはじまると残酷描写がえぐいほどに出てくるので苦手な人は少し遠目で読むのをおススメしちゃいますね。

軍靴のバルツァー まとめ

物語の始めの方をピックアップして紹介してきましたが、ホルベック海戦終了後はしばらく政治的要素が強くなっていきます。
良い指揮官は良い外交官になりえるといった感じにバルツァーが描かれております。

その主人公バルツァーに関してはあまり深堀しなかったですが、大国で出世しているだけあり軍事に関しての知識・政治・また時勢に読む明瞭さとよくよく考えれば仕事出来すぎイケメン、しかも実践的能力も高いですです・・・
(命中率の悪いマスケット銃で的に命中させてます、またサーベルで直接戦闘も)

ただ出る杭は打たれるんですよね、そして意外と冷徹になり切れない性格がバルツァーの主人公としての輝きを放っている所です!

他にもバーゼルラント第2王子や士官学校の生徒たち、バルツァーの学友だのと物語のカギを握る人物がたくさん出ますが紹介していたらキリがありません!

読み終わった後に、

「当時はこうだったんだな」と

思えたり、

「ヘルムートかっこ可愛いと思ったり」

と個々人の感想が生まれてくる漫画だと思いますので、読んでみてください!

じゃあ、したっけね!

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