こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです！
今回はアニメと漫画どっちがコンテンツとして優秀かを考えていきます。
そして最後に愚痴ります。
ちなみに管理人はアニメよりも漫画派です！
その理由も述べていきます！
ではどうぞ。
アニメが上か？マンガが上か？
コンテンツとしてアニメが上か？マンガが上か？どっち優秀だという問題は何故か度々議論となりますね。
その疑問にはっきりと答えを出しましょうというこの企画。
とはいえ答えは簡単。
・・・人それぞれです！
人が求めているものには差があるので、はっきりしているのは100人いれば100人の答えが生まれて、それに優劣をつけるのはナンセンスだという事だけです。
元々漫画とアニメって、コンテンツとしてちょっと違う存在なんです。
アニメは受動的コンテンツで、漫画は能動的コンテンツになると自分は思っています。
アニメ・漫画の長所・短所
例えば両コンテンツの良い所・悪い所をあげると
アニメ
良い所～映像が動く、音が付く、漫画に描かれない行間が描かれる
甲乙つけずらい点～演出によって原作とのイメージ差が生まれる
アニメのいい所って、やっぱり動きがついて音が付くことですよね。
バトル漫画ですと、ヌルヌル動くアニメーションだと面白さが際立ちます。
そして声優の演技で作品の価値が上がったりするという利点もありますよね。
ただアニメーションとして動かすことばかりを考えて、物語の根幹となるような場面も流れのままで描かれてしまって、視聴者が「ここが本当は大事なのに！」って思ってしまう場面をあっさりと流されて終わる場面があったりします。
あるいは映像に音をつけすぎる、声優がやたらハイテンション・逆にローテンション、だったりと自分のイメージと全く違う演出がされてしまうと見てて冷めてしまいます。
漫画
良い所～原作者が思い描くストーリー・演出が描かれる、読者の想像と解釈が生まれやすい
甲乙つけずらい点～コマに描かれない部分、音・声・設定・世界観は読者の想像力に委ねられる
反対に漫画はやはり、原作者が思い描くストーリーを第3者を通さずに直接原稿に落とし込めるところが強みです。
独創的なアイディアや感動的な演出を、人間ドラマの作り方。
絵を描くことよりも、読者にわかりやすく物語を作り上げるのが最も難しい作業です。
その分漫画は、効果音・声・世界観といった事を自分の”想像”で補わなければなりません。
自分が想像できない世界観や設定には食いつくことが出来ないんです。
”想像”を補ってくれるという意味で優秀なコンテンツは
アニメ＞漫画＞小説
的になるんだと思います。
想像力を働かせろ！
管理人は幼少期はテレビを見せてもらえない家庭でした。
その分絵本・児童書・児童文学・小説等は、頼めば図書館に連れて行ってもらえる家庭で、本で育ってきた環境が強いんです。
そのとき読んでいたものとすれば冒険物や日常物の文学が多かったように思います。
トガリ山のぼうけん
ニルスのふしぎな旅
エルマーとりゅう
上記の本は実家にまだ残っていて自分が読んでいた本です。
というより、実家から持ち帰って読んでいます、面白かった！
本を読むという事は、読者に音や雰囲気を想像させるコンテンツです。
絵本や児童文学は知識の少ない子供の為に大きな絵と少ない文字で想像力をつけさせてくれます。
ライトノベルは、挿絵も入っているので世界観を読み解くヒントになりますね！
漫画は、文字を多くして絵で解説している優れものです。
ですが絵と文字に情報量を詰め込んだ分、理解できない部分もできてきます。
大人になってから新たな世界観を知識として植え付けようとしても、頭が固くなってしまって中々理解できなかったりするんですよ。
音楽物はじつは想像しやすいです。
主人公たちが鳴らしている音楽って全く初見という事があまりないです。
ギターの音？ドラムのリズム？ロック？バラード？何となくでも聞き馴染みがあったりします。
ジャズ漫画の”BLUE GIANT”はサックスの音を聞いたことがなくても、迫力ある画で聞こえないはずの音を感じさせてくれて、読んでて音のイメージができます！
ただこれも、自分が吹奏楽経験者で恒常的に音楽に触れてきたから言える事かもしれません。
それでも自分の想像を張り巡らせて、自分の頭の中で物語を彩っていく作業は、原作者の方と共に作品を再構築している楽しさがあります。
理解しやすくなった例もある
例えば異世界転生系の世界って大体がゲームをパロったような世界ですよね。
どこかで見たことある世界だから、漫画を読んでも世界観を知る必要が無いためサクサク読めてしまう。
転生系は一つの世界で繋がっているので読みやすいコンテンツとして重宝されています。
ただ、ゲームにそれほど触れてこれなかった自分には厳しいもんがある。
ゲーム世界というより、剣と魔法の物語の世界観が想像できなくてハリー・ポッターは全くダメだった。
とまあ漫画を読んでても自分の中で世界観が構築できない作品はやっぱり読めないし、面白くない。
世界観が構築できないとキャラのセリフや効果音、漫画での演出が理解できなくなります。
それで読めなかったのが「進撃の巨人」！
漫画では何やってるか全くわからなくて、話題になって読んでみたものの2巻くらいまでが限度で本当に全くと言っていいほどにわからなかった！
だからこそ、「進撃の巨人」のアニメ化は助かった。
漫画を読んで全く面白くなかったが、アニメで分かりやすく演出してくれてキャラも絵も描き分けてくれたことによってようやく理解できるようになった。
漫画で読んだ場合に働かなかった想像力をアニメによって補填してくれた事が、「進撃の巨人」に触れるきっかけとなった。
ちなみに「鬼滅の刃」も似たような感じで一度漫画は断念した。素直に絵がキツいと思ってしまったので。
自分の想像力を補ってくれるのがアニメの良い所だとすれば、アニメの方が優れていると言えるのではないか？
確かにそう。
「ハチミツとクローバー」「鋼の錬金術師」「やがて君になる」「かぐや様は～～」「鬼滅の刃」は良い作品もいっぱいある！
ただ一方で自分の想像と違う演出の場合は厳しくなるのが現実。
「BANANA FISH」「不滅のあなたへ」「どろろ」「うしおととら」「からくりサーカス」、自分の想像の域を超えないのであれば見る必要は無いというのが本音です。
ましろのおとは残念だった！
ここに来てやっとタイトル回収。
直近で最もがっかりだったのが、「ましろのおと」。
羅川真理茂先生原作の三味線漫画をアニメ化した作品です。
アニメ化できないと言われていた作品だが、その原因としては三味線の細かな指捌き表現しきれない、演奏面を表現しきれないという理由。
多くの人が求めているのは三味線の演奏なんでしょうね。
………
そんなのYOUTUBEで確認して来い！
むしろライブに行ってこい！！！
結局生音には勝てないんですよ。
特に三味線のような叩く系の楽器は空気の振動が激しく聴衆にぶつかってくるのが良い所なんだから、生の音の迫力にアニメや映像が勝てるわけないんです。
製作の「演奏が大事なんでしょ？」と1話に一回は演奏シーンを入れてれば、ただでさえ尺が無い１クールなのに更に足りなくなるのは小学生でもわかる問題です。
「ましろのおと」は三味線を主体とした漫画ですが、澤村雪の成長物語です。
羅川先生が描いているのは人間ドラマなんです。
そこを御座なりにしてアニメをつくってしまうと物語の内容がスッカスカになって、キャラのセリフに重みが無くなってしまいます。
例えば1話で立樹ユナさんと出会うけどエピソードを端折りすぎて、ユナの魅力は全く伝わらない
”知らない男(雪のこと)を家に泊める女”
となってました。
上手くいかない自分を、才能あると思うタケトを援助することで自分の自尊心を満たして。
雪を住まわせたのも、自分よりも可愛そうな人がそばにいると安心するという考えの元で住まわせていました。
自分の不遇を認められないユナが、本当の才能（三味線を弾く雪）の演奏を聞いて芸能界を諦める決心をつけるのです。
ユナの努力を全く描かないで進めたから、ユナの存在がペラッペラでした。
今後も物語の節目節目で雪の前に現れる重要なキャラクターなのに、売れない芸能人のキャバ嬢しかも(才能のがあるらしい)タケトとべたべたした軽い女みたいな描かれてしまうと視聴者になんの思い入れも持たせられないです。
同じ音楽アニメの「響け！ユーフォニアム」は高校吹奏楽を題材にしてるけど演奏面ばかりに着目するのではなく、先輩・後輩を含めた部員たちとの人間関係を重視して描くことによって吹奏楽をしていないかった人にも”面白い！”と思わせる作品になりました！
漫画でもアニメでも、大事なのはキャラクターの”バックボーン形成”です。
だからキャラクターの深堀していき共感できるキャラに仕上げていく。
読者・視聴者に対して共感を呼べなければなんの面白みも無いんです。
アニメ「ましろのおと」は演奏面を重要視しすぎて、物語に本当に必要な”共感できるキャラ”と”雪と関わる人間ドラマ”をないがしろにしたアニメでした！
作品を読み込まず、上辺だけ(演奏面だけ)を撫でられた気分です。
こうゆう脚本になるのだったら漫画原作のアニメ化なんてしなくてもいい！と思います。
最後に
長々と呼んでいただきありがとうございました。
あくまでも個人の感想なので、一意見として聞き流してもらえると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました！
したっけね！
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