こんにちは、いのまんです!
今回は、タチバナロク先生の「また、片想う。」の感想書いていきます。
一言でいえば、エモい漫画!
少年紙の恋愛漫画は男が主人公でハーレム系が多くてあまり好きではないんですが、さすが角川さん媒体の漫画は違います。
男が好きな女の子を主人公にして「あ~かわいい」「彼女にしたい」と思わせる女の子が主人公で男性陣がハマる事必須な漫画だと思いますね!
「また、片想う。」~作品詳細
作者:タチバナロク
出版社:KADOKAWA
ジャンル:恋愛・SF
発行巻数:全3巻(完結)
あらすじ
主人公の清瀬詩帆は、幼馴染の野方司に小学生の頃から日常的に告白をされていた。
「清瀬のことが好きだ」
当初好きだと伝えてくる野方君に当初は困惑していた詩帆だった。
けれど、普段から普通に好きだと言われていることに慣れてしまい、いつの頃からか彼女は彼からの告白を気にとめなくなっていたのである。
中学からの友人・元明を含めた3人の関係が居心地が良いと感じることと、今の関係性を壊したくない気持ちがある清瀬。
しかし、ある事がきっかけで野方君の「好きだ」という想いが本物である事に理解することで物語は動き始める。
想いを伝える、想いを受け止める、単純なことなのに難しい。
新たに進展する二人の関係はどう動いていくのか?
「また、片想う。」~感想
清瀬詩帆の表情が可愛い
主人公でヒロインの清瀬詩帆のキャラが可愛すぎるんです。
制服・ニーハイとかもう神ってますね!笑
野方君の告白を受け入れて付き合う事になるんですが、手をつなぐと赤面するし、デートの前の日は服選びでさんざん悩む姿なんてマジで可愛い。
男の人の理想を詰め込んだ女の子なんです!
また、それに付随して元明も告白してきます。
少し予想できた三角関係が勃発です。
もちろん、清瀬はここでも赤面。ハイ可愛い。
何となく展開としては女の子を軸に複数の男が出てくるのって少女漫画感があるんですが、清瀬のヒロイン力の高さが少年紙の恋愛漫画として成立してます。
けど、あくまでも清瀬が好きなのは司であって司の「好きだ」にこたえなくてはならない。
言おうとするけど言えなくてデートの去り際に入り去っていくシーンは「がんばれぇ」って応援したくなっちゃいます。
予想外の展開が待っていた!※ネタバレ有
この作品、ただ清瀬が恥ずかしがりながらあたふたしているだけである程度面白かったんですが予想外の展開が待っていました。
重大なネタバレになるので、知らないで読みたい方はココでストップ!!
野方君と付き合う事になった清瀬は、自分も司が好きだという気持ちをまだ伝えていません。
伝えられないモヤモヤ感をもった清瀬に前に訃報が、司が交通事故で死んでしまうのです。
この展開は予想外でした。
伝えたかった想いはもう伝えることが出来ません。
その事に打つひしがれる清瀬の表現は抜群にうまいです。
読んでいた自分も、掛けから突き落とされたのようなショックでした。
そんな壮絶なシーンの後に清瀬の元に謎の女性が現れて、野方君が生きている世界線へと移動することになります。
突然のSF設定入れてきました笑
しかし、その世界線では清瀬は転校生となって野方君たちは清瀬の事を知りません。
けど、自分が好きだった野方君が生きていることが清瀬に希望を与えてくれます。
自分の事を覚えていてくれなくても好きな相手が目の前にいるのはうれしく思って当然です!
今まで行動を先送りにしてきた清瀬は、野方君に自分の想いを「好きだ」という気持ちを伝えるために勇気を出して伝えようしていきます。
清瀬は何度でも野方君を好きになる。
ラストはハッピーエンド、表情の緩急と展開が最高の作品でした!
「また、片想う。」~まとめ
このマンガは、間がとても気持ちいいです。
読んでても新たな展開自体は無いんですが、コマ割りが上手ですね。
まあ、SF要素は予想してませんでしたが笑
「時をかける少女」を思い出しながら読んでしまいました。
「時かけ」は少女がタイムリープを繰り返す話ですが、根本的にテンポがめちゃくちゃいいんですよね!
「また、片想う。」もそのテンポ感とSF要素が似た雰囲気を醸し出していて爽快な読後感を得られます!
学生世代には青春を、おじさん世代には懐かしさを感じて読める良作でした!
したっけね、ばいばい!
[著者]タチバナロク
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