こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は「不滅のあなたへ」に登場してくる守護団・第6代目継承者カハクについての紹介記事です。
ネットで「不滅のあなたへ カハク」検索すると「気持ち悪い」って出てくるんですよね。
確かに一見だとカハクの微妙な笑い方やフシへの接し方はかなり変わっていてそう感じてしまう部分もあるんですが、よく読むとカハクがそうゆう行動をとってしまうのにも整合性があるし気持ちがわかる部分もあります。
なので、表面上だけを見て彼の事を”気持ち悪い”なんて感じないでほしい!
今回の記事は私以上に「不滅のあなたへ」にハマっていてカハク推しの妻が加筆修正しているので4千文字を超える記事になってしまっています。
最後まで読んでいただけると幸いです!
「不滅のあなたへ」~作品詳細
作者:大今良時
出版社:講談社
ジャンル:ファンタジー大河
発行巻数:既刊18巻(2022年11月現在)
フシとの出会い
守護団の代々の継承者、副団長と面会することが一つの楽しみに感じてきた頃、6代目継承者としてカハクがフシの前に現れます。
守護団の代表者は歴代、ハヤセのように女性だったが女児を産む前にカハクの母が死去した為、仕方なく男である自分が継承者になりました。
カハクの代になると、フシはノッカーを呼び寄せる悪なる存在としてベネット教から「お尋ね者」として賞金をかけられる存在となっています。
守護団がフシの存在を広めて事での弊害とも呼べるでしょう。
カハクの「仲間になってくれますか…?」という提案を受け、この時フシは初めて守護団と共に行動を始めました。
フシが異端と呼ばれる存在となったことをカハクは「私の力不足で…」と謝罪、今までの継承者のようにフシに対してなれなれしい態度をとることはせず、フシの子を欲しいとは言いません。
明らかにこれまでの継承者とは違うスタンスを取っているのがカハクという人物です。
守護団との連携に反対しないものの、「おれの仲間なんだろうか…」という疑問も持ち続けていて、フシは「あんたには仲間が必要」という、何年も時を経てもトナリの死に際に贈られた言葉を忘れてはいませんでした。
パロナの姿に一目惚れ
カハクがフシに決定的に惹かれたのはハヤセが殺した女性です。
赴いた先々で守護団の布教活動に同行するフシは熱狂的なフシ支持者から歓迎されますが、一方で異端者として迫害をも受けることとなります。
危険を感じたカハクはフシに変身して身を隠すよう提案をします。
この時カハクはパロナの姿になったフシに一目惚れをしました。
皮肉に初対面時に言った男性であるフシに興味はなく、「女性が好き」と宣言していたことが現実となります。
人間臭く、男性らしい恋の仕方と言えますね。
ボンシェンとの出会い、恋愛という感情
布教活動の合間、森を通りかかったフシ達はウラリス国の王子・ボンシェンの罠にかかります。
ボンシェンはフシを捕らえるため長い年月の間探し回っていた人物です。
フシはわざと捕まることを提案。
カハクは反対するが最終的にフシに同意をして、ボンシェンは捕らえたフシとカハクをウラリス国まで連行することに決めた。
しばらくウラリス城に滞在していたフシとカハクはでしたがノッカーへの襲撃に備え、城を去る決意をしますがボンシェンはフシと同行することを宣言します。
ボンシェンはフシがというよりも、何か他あの理由があるのですが。
一方フシはウラリス城でボンシェンの家来トドと出会います。
トドは男だが、ボンシェンへの好意を感じたフシは「男同士でも好きになる?」とカハクに問いかけます。
フシを好きなカハクは「フシはどちらを好きに?」と返し、女性だから男を好きになってもいいと叫んだ。この辺りからカハクはフシを「彼女」と呼び、「フシは女性だ」と”強く思い込もう”とするようになりました。
カハクの気持ちは抑えられないところにまで来ています。
行き過ぎる想いが望まれないプロポーズという形に
ボンシェンへの想いを秘めるトドを見て、フシはカハクに「人を好きになるって苦しいこと?」と質問した。フシは恋愛感情というものにこれまでにない興味を持ち始めていました。
カハクにとっては吉兆とも呼べる兆候でしょう。
羽伸ばしに街を訪れたフシ、。フシは店先に飾ってあった人形に恋にも似たただならぬ感情を抱き、これを見たカハクは「やはりフシは女の子だ」と勘違いとも呼べる確信を得てしまいます。
そしてこのとき、出会いのシーンでも触れられた「愛は仮想に生きる」という小節をフシにプレゼントしており、カハクはこの本を読んで、フシに愛や恋について知ってほしいと訴えていました。
小説を読み耽り人形に対して「これが恋なのか?この子は恋人?」と思うフシですが、この感情は「マーチの喜ぶ顔が見たい」という「パロナの器の影響」による感情であったと推測されます。
フシは精神的に成長するにつれ、人間の恋愛というものに興味を持ち始め、立ち振る舞いも女の子らしくなり、カハクと過ごすことに楽しげな様子も描かれています。
これはカハクへの恋愛感情ではなく、女の子の器としての特性かもしれません。
”無”だったフシにとって、”変身”は器に寄せられていくものなのかもしれません。
その感情・変化を理解していないカハクはフシに突然「私の妻になって下さい」と求婚してしまいました。
しかし「パロナの姿は借り物だ」ということをフシは思い少年の姿へと変身するも、「男でも構わない」とどこまでも食い下がるカハクに、フシは酒を浴びせ逃走します。
追いかけてきたカハクに、フシはパロナとマーチがハヤセに殺害された経緯を話します。
カハクにとっては知りたくなかったが「知らなければ愚かなままだった…」というほどにショッキングな事実でしょう。フシに謝罪。ボンシェンに活動出入り禁止を言い渡されます。
そしてこれ以降カハクは、二度とパロナ姿のフシに会うことはありませんでした。
ベネット教に捕えられたフシのために
活動出禁にも関わらずエントス市に向かい、カハクはフシとボンシェンをこっそり追いかけています。
そこでベネット教がボンシェンに「ウラリス国と引き換えにフシを差し出せ」と提案される場面を目撃、危険を感じたカハクとトドは、市民を扇動しフシの異端認定を止めようと奮闘します。
トドが身を挺してボンシェンを守った隙に、ボンシェンを救い出そうとするカハクですが、ボンシェンはトドの元に駆け寄りその後ベネット教徒に捕らえられてしまいます。
ベネット教により鉄の釜へ閉じ込められてしまったフシ。
やがて自ら鉄の檻を脱したフシと再会し、カハクは「トナリの日記」の原本に記されていた毒物に関する暗号を解読すると、フシと共に最強の眠り薬を調合し、ボンシェンをギロチン台から救い出すことに成功します。
ウラリス城を去ろうとしたフシは強い痛みを感じ、カハクの元へ駆けつけると。フシにフラれた上に、ベネット教にフシが悪魔認定されてしまった悔恨で泥酔していたカハク。
左腕のノッカーを殺し守護団も解散すると愚痴をこぼしています。
しかしそのとき、ノッカーが初めて文字で会話を始めました。
ノッカーがフシや人間を襲う目的や、次に攻撃される都市も明らかにするとフシはカハクに「おれにはまだお前が必要だ」と笑顔で言葉をかけていました。
前後の関係性を理解すれば気持ち悪いなんて言えるはずがない!
フシはプロポーズされるまでパロナとハヤセの関係性を忘れていました。
”現状のフシの精神性”だと考えもしなかったのでしょう。
ウラリスのキャンプ内でもパロナのまま過ごしていたことを受けると、普段はカハクに対して憎しみを抱いて訳ではないとがわかります。
しかし、カハクにハヤセ一族としての愛執が垣間見えたとき、それが一変してしまいました。
悲しい因果に翻弄された二人だが、プロポーズ以降もカハクは陰ながらフシに愛情を注ぎ、フシは変わらずカハクを信頼しています。
フシの想いを知って素直に謝るカハクを見て、一時の過ちのような行動を取ってしまったカハクを否定する事はできません。
異性を好きになり、フシという人間を好きになったカハクを気持ち悪いと言うことはできないはずです。
最後に
ベネット教を信仰するイルサリタ国を訪れたフシ一行は、城主の娘アンナを生き返らせてほしいと懇願されるという一件がありました。
しかし現時点では失敗に終わり、マーチの姿で悲嘆に暮れていたフシをカハクとボンシェンがそれぞれ慰めています。
フシの嘆きに対しての、カハクとボンシェンの声かけの対比が興味深いです。
カハクはヤノメの言い伝えを引用し「死後は自由になれる」とアンナの死を悼みつつフシを慰めた(ニナンナ編でハヤセも同じようなことをマーチに伝えている)しかし死ぬことのできないフシは余計に苦しんでしまいます。
対してボンシェンは「お前と一緒に大人になりたかったろうに」とマーチの死を悼んだ。フシの心中は語られていなが、徐々にボンシェンの優しさや懐の深さに気づいていくキッカケとなったのではないでしょか?
ただこれが恋愛に繋がることはありませんけど。
長々と最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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