「うちの師匠はしっぽがない」アニメ感想~想像の10倍おもしろかった!

漫画 

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回はアニメ化作品「うちの師匠はしっぽがない」の1話を見た感想です。

アマプラに上がっていたのでおもむろに見始めてみましたが、これがまた時を忘れるほどに面白かった!

想像の10倍なんて書いていますが、期待値が低かったので10倍以上の満足感があります。

声優さん、凄い頑張っていると思います!

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「うちの師匠はしっぽがない」~作品詳細

作者:TNSK

出版社:講談社

ジャンル:落語・コメディ

発行巻数:既刊9巻(2022年10月現在)

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「うちの師匠はしっぽがない」~あらすじ

時は大正時代。

いつか人間を化かしてみたいと夢見る豆狸少女のまめだは長老の使いで大都会・大阪へ。

そこで人を化かそうとするが失敗ばかりするまめだは、ある日落語家と名乗る黒髪美女の大黒亭文狐と出会い落語の世界に触れる。

話術だけで人を化かすことができる落語に興味をもったまめだはある決断を下す。

「うちの師匠はしっぽがない」~アニメ1話感想

アニメの作画が別段キレイなわけではなく、モブには色も入れずに動きもしない。
正直低予算での制作なのかなって感じの作画なんですが、作品の中心は

”落語”

動かすことよりも如何に落語特有の間を演出に加えられるかだと思いますが、そこが抜群に面白かったですね!

大黒亭文弧の落語に合わせて主人公のまめだが、話の中に入っていく様に感じる演出。
もちろん原作有りの作品なので作者の方の発想が素晴らしいのですが、その落語の世界観の中に入り込んだ時の少しぼかしの入れた作画。

キレイに作ることが至高なのかと思わされる昨今のアニメ界の中でも異質な感じを受けました。

小さなお話から大きな演出に持っていく!
いやぁ面白かった!

時は大正、近代化の真っ最中!

最近流行りの時代・大正が舞台です。

作家さんもようやく気が付いてくれたんですね、日本で一番面白い時代は和と洋が微妙に混じり合った明治・大正が面白いという事を!(何様だって感じですが笑)

主人公、豆狸のまめだは人を騙してイタズラしていた父親に憧れて自分も都会・大阪に上京。
父親のように葉っぱをお金に、暗い夜道で鬼火、のっぺらぼう、火車と江戸時代までには聞いたタヌキのイタズラを仕掛けてみるけど、近代化が進んだこの時代。
紙幣には透かし、暗い夜道には外灯、のっぺらぼうにはは病気の心配、火車には自動車と騙す手立ての一枚も二枚も上手を行かれてます。

里の長狸が「くれぐれも人を騙すでないぞ」という忠告と「最近の人間はやっべぇ〜のが多いぞ」って現代語も混じって話すと親近感が湧くというか、可愛らしさ倍増です。

鬼の姿で江戸~明治~大正~昭和~平成と時を駆け抜けていく「鬼人幻燈抄」でも大正の世の中では”鬼”という存在が薄らいでいった時代だと言ってましたが、同じようなことを言ってますね。

全然人を化かせないまめだ。
そんな人を化かそうと躍起になっていた時に出会ったのがショートカットの噺家・大黒亭文弧。(キツネってついてるのに狸なのかな?)

彼女の話す噺に化かされたと感動して落語家を目指すという感じですね。

「都会化の早さに狸はついて行けなくなる」
「心のどこかバカしたい」
「心のどこかでバカされたい」

文弧も化かせない事は嘆いています。
そして人間も現実だけでは生きていくのは辛いから、心の底では化かされたい。

昔話のタヌキが出る話って人情話が案外多いんです。
人々は「狸に化かされた」なんて言って、不思議な出来事を冗談交じりに話すことで会話の中に冗談を持ち込んでいたんですよね。

そんな事を考えて見ていたら少しセンチメンタルなタヌキの噺家に見えてきてなお一層可愛く見えてきました!

最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!

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