こんにちわ、西武ファンのいのまんです。
今回は、グランドジャンプで連載中の「ドラフトキング」の感想を書いていきたいと思います!
本作はプロ野球チームのスカウトマンのお話なんですが、一世風靡したグラゼニと似た匂いを感じるのでもっと売れてもいいと思う作品です。
作者のクロマツテツロウ先生は、以前週刊ヤングマガジンで「ヤキュガミ」という野球漫画描いてましたが突然の打ち切りにあったんですよね。
当時、同時期にやってたしげの秀一先生作の「セーラエース」も急な打ち切りで終わっていたんで、なんだか上の方針でやめさせられたんだろうなって感じです。
「ドラフトキング」~作品詳細
作者:クロマツテツロウ
出版社:集英社
ジャンル:スポーツ
発行巻数:既刊5巻(2020年11月現在)
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あらすじ
凄腕のスカウトマン・郷原眼力(ごうはらオーラ)は一流の選手を優れた眼力を持ち、上辺の能力値だけではなく未来を見通すスカウトマン。
そして新人スカウトマンの神木は元プロ野球選手というキャリアを持つが、かつてプロ入り前に郷原から「プロでは通用しない」と宣言されたが本人の希望通りプロ入りを果たす、しかし郷原の言う通り5年目に戦力外通告を受けてスカウトマンになる。
傲慢なようで繊細な心配りもみせる郷原や、元プロ野球選手からスカウトマンとして
の視点から選手を見ていく神木、様々なスカウトマンの意見が飛び交う。
新しい面白い野球ドラマがここに始まる。

スカウトが主役の野球漫画
高校野球・プロ野球の試合描写ってドラマチックにかける人ってスゴイですよね。
けど、野球漫画がいくら好きでも最近は野球の試合だけでは飽き始めている人が多いと思うんですよね、だから女子野球の漫画やゲームがフューチャーされているんだとも思うですが。
なので「ドラフトキング」が面白いって感じる人は、初期のグラゼニでメジャー行くまでくらいが好きな人やプロ野球の裏側が好きな人はハマります!
新人スカウトの神木君を読者目線に据えて理想論や一般論を持ち出してスカウトしていく事に対して、郷原がバッサリ切っていきます。
基本的にはギャグタッチなので無茶苦茶言うけど嫌な感じはないですし、むしろ掘り出し物を説明するときの郷原のセリフには説得力があり思わずうなってしまうほどでしたね。
スカウトは人間ドラマの宝庫
新人を獲得するドラフトってチームの未来を背負っているじゃないですか。
だから、なのでそのチームの将来を考えたドラフト戦略が必要でその年のNO,1選手を必ず取る必要はないんですよね。
そして、誰もがわかるようなドラ1をスカウトを見に行くのは発掘では無くて実力の確認だという発想です。
それよりもスカウトマンたるもの、誰かが見落としているような隠れた名選手をどのように発掘するかがスカウトマンの腕の見せ所!という事がこの作品の面白さ。
最初のエピソード、どの球団スカウトも認めるドラ1候補の投手の陰に隠れた2番手投手を郷原はピックアップします。
投げては4~6回を投げてあっぷあっぷな投手で、MAX140㎞に満たない選手のどこに光るところが見えるのか!?
また次のエピソード、走攻守揃った社会人野手がプロ入りを断り続ける裏には郷原の影があった。
1話完結ではなく、数話完結で各選手のエピソードがしっかり描かれているので読み応えもあって非常におススメした一作です!
最後に
僕は西武ファンなので、昔からドラフト会議は3位以降を楽しみに見ている人間なんですよね。
故・根本氏のチーム作り、
「今いる人材の5年後を見て獲得せよ!」
「自分の判断で何でもやれ」
「他人がいたら一緒に見るな。ひとりで行動しろ。絶対に群れるな」
スカウトマンが強いチームを作る最初のピースだという事を現代も脈々と受け継がれていますからね!
この作品はガチの野球好きにはオススメしたい作品ですね。したっけ、またね!


[著者]クロマツテツロウ

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