「トーマの心臓」を読んだ感想~意味は分からないのに引き込まれていくのは萩尾作品の罪だと思う

ポーの一族

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、萩尾望都先生の「トーマの心臓」を読んだ感想を書いていきます。

萩尾作品は「ポーの一族」「11人いる!」しか読んでいないので、更にいろいろと呼んでいこうと思っています!

が、萩尾先生の作品の世界観は特殊でメタチックなので自分自身の作品理解が全然追いつきません!

ちょっと手探り状態な感想になっているので内容を詳しく知っている人からすれば物足りない記事になると思います。

始めて読んだ人にはこうゆう風に感じたんだと思っていただければ幸いです。

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「トーマの心臓」~作品詳細

作者:萩尾望都

出版社:小学館

発行巻数:文庫版1巻

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「トーマの心臓」~あらすじ

ギムナジウムの少年たちを描く歴史的傑作。

冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。
そして、ユーリに残された1通の手紙。

「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。

信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。

透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。

今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。

amazon引用

「トーマの心臓」~感想

少し昔のドイツのギムナジウム(寄宿制学校のこと)が物語の舞台。

物語開始から、タイトルに出てくるトーマが自殺するような描写で亡くなります。

しかもユリスモールという少年に対して遺書を残してです。

「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音 きみにはわかっているはず」

読み始めていきなり自殺、そして愛する人に遺書を残すといった衝撃的な始まり方をする「トーマの心臓」です。

この遺書の意味が初めは全くわかりませんでした。

寄宿制の男子校で、年齢も12歳~18歳と幅広く年下の少年は年上の少年に憧れを抱き、年上の少年は年下の少年に対してアイドル性を求めているようです。

萩尾望都作品はBLの要素のある作品がありますが、読み進めていくと恋愛としての愛情では無く、人間的愛情に帰着する作品が多いと思います。

この「トーマの心臓」も人間的愛情を失ったユリスモールの物語だという事に途中まで全く気が付きませんでした。

淡い髪の色が多いギムナジウムで、ユリスモールは一人黒い髪をしています。
中東アジア系の血が混じっているためだが、実家の祖母には疎まれて他にも差別的な目で見られることが多い事から、誰の目から見てもわかる優等生であろうとしている少年です。

そんなユーリを慕う、学校のアイドル的存在であったトーマが事故で亡くなった事でさらに奇異な視線を向けられるユーリですが、ユーリはトーマの事を知らぬ存ぜぬで話が進んでいきます。

しかし、そんな時にエーリクという少年が転校してきます。

エーリクは今まで母親と一緒にいたマザコン気質のある少年で、ギムナジウムでの生活が初めての集団生活の場になる事、そして亡くなったトーマにそっくりでした。

トーマの事でからかわれるユーリの元に、トーマによく似た少年・エーリクにユーリの心が揺さぶられていきます。

トーマの事は知らないし、気にもしていないのならばエーリクの存在を気にかける事もないんですが、結局ユーリもエーリクの後ろにトーマの影を見ています。

ユーリがトーマの死を気にかけず、何事にも動揺しないふりをしているのは、学校内でのある出来事が原因で心に傷を負っているからです。

そしてその心の傷に気が付いていたのがユーリの同室のオスカー、そしてエーリク。

出来事だけを書いていけば、エーリクがユーリの傷に気が付き、トーマは自分の身を犠牲にユーリの魂を救うという展開ですが、その意味を理解するまでに他の方の解釈を読ませていただいて、やっと理解できた感じです。

当時の純文学作品によく出てきそうな抽象的表現も多くされていて、さらにキリスト教の概念もあるために宗教に関して不勉強な自分は、そういった”愛”という物についての理解が及びませんでした。

一見BL・少年愛っぽい雰囲気ですが、このように宗教概念が入る事で”愛”という物がセクシャルな事とは全く違うものに感じられます。

ユーリも、”愛”という事に戸惑っていますがラストを読むと長い人生で答えを探すのだろうというのが理解できました。

最後に

萩尾望都ファンの方、申し訳ございません!

話はとても面白かったのですが、自分の理解力が追いつきませんでした!

感想も手探り手探りで・・・

もっといろんな作品を読んで、知識をため込んでからもう一度「トーマの心臓」を読もうと思います!

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

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トーマの心臓

トーマの心臓

[著]萩尾望都

 

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