こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、漫画雑誌ハルタで連載中の「夜の名前を呼んで」2巻を読んだ感想を書いていきます。
三星先生の作品は、古き良きファンタジー作品を彷彿できるのが良いですね！
今回も心穏やかな気持ちにさせてくれました。
「夜の名前を呼んで」～作品詳細
作者：三星たま
出版社：KADOKAWA
ジャンル：ファンタジー
発行巻数：既刊2巻（2021年11月現在）
「夜の名前を呼んで」～あらすじ
不安を感じると、人や空間を真っ暗にしてしまう“夜”を呼ぶ少女・ミラ。
その病を治すため、担当医レイと森の奥にふたりで暮らしている。
病のせいでレイ以外の他人と話ができないミラのもとに、ヤギのぬいぐるみの姿をした客人がやってきた！
可愛い見た目にミラの緊張も徐々に解けていき、その客人が話す「ほしうたのいし」の話に夢中になっていく。
星のかけらと石が一体化してできた「ほしうたのいし」の魅力とは？
さらにその客人にも隠された秘密があって……。
「夜の名前を呼んで」～感想
山羊になった少年
夜を呼んでしまう病のミラは医者であるレイ・リーゲルの所で療養中。
病気のせいで、同学年少年・カプリが家に郵便を届けに来た時もミラは全力で逃げてしまいます。
ミラ逃げすぎじゃない？と思いますが、一巻で起きた出来事や元々住んでいた村から受けていた仕打ちを考えるとミラの行動は仕方のない事なんです。
ただ何も知らない郵便配達の少年・カプリはその事に不機嫌になってしまいます。
ミラと仲良くしてほしいと願うレイは、カプリのお母さん薬代をまけてあげるから草むしりを手伝ってほしいと言ってカプリとミラが交流できる場を設けます。
ただし当日カプリは山羊のぬいぐるみの姿で名前もカップ君に。
同年代の子じゃなければミラも問題なく会話できるみたいですね！
カップ君は旅人という設定で、外の世界の話をしますがミラは庭から外に出られません。
ミラは他人を気遣い、他人がいる場所には行けないんですよね。敷地内からも出れないのはかわいそうです。
カップ君が”ほしうたのいし”の話をすると、ミラはいつか取りに行けたらいいなといいます。
その話を聞いてカップ君は”ほしうたのいし”をくれます。
”ほしいしのうた”に同じ歌はないようでこれ限りの物、持ち歩くほどのお気に入りの”ほしうたのいし”をカップ君はミラに渡します。
戸惑うミラですが、いつかミラが自分でお気に入りのほしのうたを手に入れた時にそれをくれと言います。
その言葉をくれたカップ君にミラはとても素晴らしい表情で返答していました！
ミラがレイの元に来た時の話
ミラがレイの所にやってくるまで両親は”夜を呼ぶ病”に対して村の人から苦言を言われていました。
何度も何度も謝っていました。
体に害はないのに未知の病で恐れられて、両親は1番つらいのはミラだとわかっているけど村の人はミラが呪われている全部ミラが悪いと決めつけています。
まだ幼い少女が、村という狭い世界の中で村中から責め立てられればミラじゃなくても内気な性格になっていきますよ！
そしてそれは悪循環となって夜を呼びやすい症状へとなっていきます。
ミラは治療のためにレイの家に住み込むことになります。
「両親は事あるごとに謝るけど悪いのは自分のせいなんだ」
と思い込んでいて、ミラは慰められても納得できずにいました。
レイは「一緒に死のうか」と提案してきます。
その言葉を聞いてすら夜を呼んでしまったミラは死ぬのも怖いという事ですね。
辛い辛いと思っていても、生きていきたいという希望を持っているのは、死について考えた事からわかったみたいです。
治るというのは、ミラが自分の事を本当の意味で認めてあげた時に”夜を呼ぶ”というのが病ではなく力となるんでしょうね！
最後に
日々の日常の中で溢れている些細な魔法がキラキラしていて本当にきれいな漫画です！
日常ファンタジーと呼ぶにはミラの病気は重過ぎるけど、日常描写の魔法で吹き飛びますね！
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね！
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