「逃げ上手の若君」最新2巻感想・ネタバレ~武芸の祖は目が怖い

漫画 

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、「逃げ上手の若君」を2巻読んだ感想を書いていきます。

2か月連続での新刊発売。

「ジャンプでは歴史漫画が売れない」というジンクスを打破しようとしているジャンプ側の試行錯誤が見受けられますね!

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「逃げ上手の若君」~作品詳細

作者:松井優征

出版社:集英社

ジャンル:歴史

発行巻数:既刊2巻(2021年8月現在)

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「逃げ上手の若君」~あらすじ

北条家の生き残りを捜す信濃守護の小笠原貞宗が、諏訪大社の催し「犬追物」に乱入! 

半ば強引に弓矢勝負を仕掛けられ、直接対決に挑むことになった時行だが、貞宗の弓術は達人級の腕前である…。

容赦ない猛攻を躱しながら、時行は反撃する術を編み出せるのか――!

作者の歴史漫画の解釈に尊敬

松井優征先生が多くの人気漫画を描いてきたのは知っていますが、作者コメントを読むと改めてすごい人なんだって思いますね。

以下、作者のコメントの一部抜粋です。

歴史は知れば知るほど奥深いので、作者がハマってマニアックになり過ぎるほどに読者を置いてけぼりにしてしまいます。

あくまでも史実を元にした創作娯楽作品なので程よい軽さ、適当さを忘れずに歴史に向き合いたいと思います。

「逃げ上手の若君」が連載されているのは”少年ジャンプ”であって、”歴史人”や”歴史街道”ではないという事です。

一巻の感想でも書いたのですが、程よい創作をできるのが歴史漫画の良い所で、曲げてはいけない事象はあるものの大半は作者様の創作によって描かれる部分が多いです。

深みにハマってマニアックになるのも個人的には好きなですが、掲載されている雑誌は少年ジャンプ!

ジャンプ漫画の読者さんはそうゆうマンガは望んでいないと思いますし、マニアックな漫画を描きたいというなら南北朝時代を選んだ時点で十分マニアックと言えますしね!

知識をひけらかすだけなら調べればある程度できますけど、歴史を知った上で漫画に落とし込むことが出来るって才能ですね!

猛将・小笠原貞宗

さて2巻に出てきて、今後も時之とは関わり深くなる小笠原貞宗さん。

藤田和日郎さんを彷彿させる目玉が飛び出たアクの強いキャラクターとなっていますが、武芸に関しても中興の祖と言われるような実力派武将です。

しかし、諏訪国で行われていた当時の流行りスポーツ”犬追物”の大会に飛び入り参加する貞宗さん。

返り討つのは身分を隠した主人公・時行。
逃げながら勝つというミッションをクリアして勝ってしまいます。

子供に負けて一度退けたので、普通なら顔も見せられなそうなもんですが、アクの強さは心の強さ!
何かを持って諏訪頼重の元に現れます。

この時代は久々の乱世、国を増やす絶好のチャンスともいえる時期。

そんな時に主人公・時行が潜伏している諏訪国の領地を上げるよ!と後醍醐天皇がからの綸旨がありました。

有力な大名は、国を貰って裕福になろうとするのがこの時代の一大事業!

逆に弱い大名は土地を取り上げられてしまうのもこの時代。

時行は諏訪国を守るために、ある人物を仲間に引き入れます。

忍びの原点

頼重が時行に仲間に進めたのが、有名な盗人・風間玄蕃。

ひっかかりません?

風間氏と言えば?

風魔?

”忍”という存在が、はっきりと認識されたのが、この時代に書かれた歴史書”太平記”の中にある記述が一番初めだったみたいです。
戦国時代の有名忍者のご先祖様っぽい人物を出してきましたね。
ワクワクしますね!

このゲンパ、有名な盗人で金に汚い人物ですが、元々超大金持ちの時行にとってはゲンパの要求する金額はお小遣い程度の額だったんですね笑

500万円くらい要求されていたのに、

「君はなんて謙虚なんだ!」

ですって、この頃って貧富の差が今よりも激しいですがここまでとは笑

忍者ってやっぱり男の子の憧れというか、惹かれる物がありますよね。

貞宗さんが天皇から貰った「諏訪国あげるよ!」という綸旨をゲンパに盗み出してもらうようにお願いしています。

忍者っぽいゲンバ君、音もたてずに走り、垂直の壁を登り、特殊なお面によっての顔物マネで貞宗さんに化けて蔵に隠されている綸旨を盗み出しています。

そして貞宗さんに見つかり追われているときも、火遁の術っぽいもので退けていました。

火炎が巻き上がっているのカッコよかった!

ただゲンバ君、初めは仲間になることは渋ります。

というのも、この室町時代当時って”主従関係”になるよりも”契約”によって仲間になることの方が多く、利害関係によっての契約となることが多いのです。
そのため利益が薄い大名からは契約を切るというような、裏切り行為は珍しいものではありませんでした。

裏切りそうになるのはこの時代特有の考え方なんです。

ただ欠点は、下品すぎる事ですねwww

最後に

2巻も読みごたえがあって面白かったです。

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

逃げ上手の若君 2

逃げ上手の若君 2

[著者]松井優征

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