こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回は、漫画雑誌ハルタで連載されている「アビスアジュールの罪人」1巻2巻を読んだ感想を書いていきます。
現代版「人魚姫の物語」を漫画にした作品ですね!
最後に人魚姫の物語に触れたのっていつでしょう?
ドラクエ11に出てきた人魚姫くらいしか記憶にありませんが、人間と人魚の恋の物語は悲恋の定番中の定番ですよね。
漫画の題材としてありそうでなかった?(勉強不足で知らないだけかもしれませんが)人魚姫の物語が社会問題も踏まえて新たに蘇ろうとしています。
話の奇抜さもさることながら表紙の美麗さも際立つ今作、目が離せなくなること間違いなし!!
「アビスアジュールの罪人」~作品詳細
作者:富明仁
出版社:KADOKAWA(ハルタコミックス)
ジャンル:海洋ファンタジー
発行巻数:既刊2巻(2022年2月現在)
「アビスアジュールの罪人」~あらすじ
人魚と人の恋―異種族間の禁忌を描くファンタジー巨編。
地表のおよそ70パーセントを覆う海。そこには人間がまだ知らない世界が存在しているーー。
海面から数千メートル潜った、海の底にある国。人魚のジョーはそこで穏やかに暮らしていた。
しかある日、親友のリュウが掟破りの罪で投獄されてしまう。彼女が破ったのは「人間に存在を知られてはいけない」という掟。
なぜ? そして相手の人間とは? 親友を救うべく、ジョーの恋そして冒険が幕を開ける!
「アビスアジュールの罪人」~感想
ページを開いた感想は、
「人魚だ、一緒に書かれているクジラがめちゃくちゃリアル」
絵がめっちゃ奇麗でしたね。
海の中を自在に動く人魚を3次元的立体的にうごかしているんですが、しっかりと水の抵抗も感じさせる重みも書かれています。
深海の海の暗さから日の光が届く海の青さ、行ったことはもちろんありませんが自分は今海の中にいるんじゃないかと思わされるようでした。
これだけでも漫画として読む価値あると思います!
登場人魚・設定
主人公・ジョー、切れ長の目で美人タイプの人魚で泳ぐのが非常に速い。
そしてジョーの親友・リョウ。
可愛い系で高級な飲み屋で非常に人気が高く踊り姫と呼ばれていて、男に貢がせては高級住宅へと引っ越しを繰り返している。
人魚の世界にはしっかりとした”国”があり”秩序”があるみたいで、秩序を守るための警備隊と呼ばれる人物たちも存在します。
タブーはもちろん”人に出会う事”。
人魚の国は人目につかないように深海の山の中に作られた世界、人との関りは完全にタブー扱いとされています。
僕らが知っている人魚の世界と全く変わりありません。
けど一つ、深海にごみは溜まり、ウミガメはボロボロになった網を引きずりながら泳いでいる。
人間社会が海の中の社会を変化させてしまっていることの風刺も描かれていますね。
禁断の恋
人魚姫と言えば人間との恋ですね。
この物語の”罪人”という言葉も、”人間と会って恋に落ちた親友・リュウ”が警備隊に捕まることがまず一つ。
主人公・ジョーはリュウを助け出す事、その人間の男に会わせる事を目的に陸に上がります。
この世界観では丸薬で人間にもなれて人魚にもなれます。
魔女に薬を作ってもらって、話すと泡となって消えるような物語ではありませんでした。
ジョーは人間に変化してリョウが恋に落ちた人間・雪に会いに行き、一緒に海に行ってリョウを救い出すようにお願いします。
人間と会うのは罪、恋に落ちるのも罪、脱獄するのも罪、どんどん罪を重ねていくジョーですが、ジョーにとってリョウは幼い頃から一緒にいた妹みたいな存在です。
恋して牢の中で痩せ細っていく姿を見て耐えられなくなったんですよね。
切って捨てれるような関係性では無いです。
ただタイトルに”罪人”とつけるのであれば、他にも大きな大罪が待ち受けていそうな気がします。
かつて人魚は日の光の元にいた
人魚姫伝説といえば不老不死とかですよね。
大海原の小さな岩場でハープを弾いているイメージとかありますよね。
作中の人魚は男も女もいます。
そして元々どこかの島でひっそりと暮らしていたのだけれども、人間の科学の発展から地上で生活することは叶わなくなっていることが示唆されています。
人間になれる丸薬があるという事は、もっともっと大昔は人間と人魚は自由にとはいかなくても恋愛をすることが可能な世界だったのではないでしょうか?
しかし、人魚の存在が明るみに出ることによって悪しき考え方を持つものが現れたこと過多人魚族で海底へと住処を移していった。
雪を海底に連れてきたジョー達を助けたのは、人魚国の国政を務める五大臣の一人ハルジオンという人魚です。
ハルジオンは地上の島で暮らす計画「人魚島計画」を立案してその島でなら、人間・雪と人魚・リョウの恋愛を認めるというもの。
なんだか話が上手すぎる気が。
身の危険を感じて海底で平和のために生活をしていたはず・・・
けど太陽の光を求めて地上に出たいと思うものがいるのも理解できます。。
世界の秩序は人間が決めているようですが、きっと知らない世界では知らない存在が自分たちを守るために秩序を設けていると思います。
ハルジオン達はそんな堅苦しい秩序から明るいところを求めて地上を目指している。
なんだか、胡散臭い人物ですがハルジオンが言っている事を否定できないじぶんがいました。
生きにくい世の中に新たな秩序を求めている本作品でした。
最後に
この世界には確認できている生物は2割くらい、それなら人魚がいる可能性も比叡で着ないですよね笑
ちなみに人魚は、海水ごと飲み込んで酸素を取り込み、鱗の中から水を排出する仕組みみたいです。
こうゆうファンタジー、結構好きなんですよね。
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!
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