千夏の小さな本音がとても切なく雛の想いが甘酸っぱい「アオのハコ」5巻感想

アオのハコ

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、三浦糀先生作で少年ジャンプにて連載中の「アオのハコ」5巻を読んだのでネタバレ含んだ感想を書いていきます。

今回の表紙は雛ですね。
ジャンプ漫画というよりも少女漫画のテイストに近い表紙、それでも手に取りにくいわけではなく表紙も内容も少年漫画として成立させているのが良いです。

今回も・・・もう甘酸っぱいよ。
令和NO.1甘酸っぱい漫画だよ!

千夏先輩の本音も聞こえてくる良き5巻です!

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「アオのハコ」~作品詳細

作者:三浦糀

出版社:集英社

ジャンル:学園青春

発行巻数:既刊5巻(2022年6月現在)

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「アオのハコ」~あらすじ

花火大会で千夏と鉢合わせてしまった大喜。

迷子の子供を一緒に送り届け、ひとりで待つ雛の元へ戻ると、そこには──。

そして、始まったバドミントンIH本選。

針生は宿敵・兵藤との試合に挑む!! 加速していく青春。

恋も、部活も、新展開へ。

「アオのハコ」~感想

針生先輩の彼女

芸能活動をしている針生先輩の彼女・守谷花恋が登場です。

千夏とは幼馴染で猪股家に居候する事も話している事から、仲の良さが伺えます。

ここで千夏の本音がチラっと

「同居?意識したりしないの?」
「思うよ」

まあ大喜の事を無視できない存在となっている事は以前から感づく場面もあったので、不思議はないです。

気持ちを押し込めてしまう主人公連中の中に、これだけストレートに物言いする人物は重要ですね。

5巻はIH関連の話がメインでバド部では針生先輩のみが出場になるので花恋の登場も多いですが、小出しにしてくる針生・花恋のエピソードも良くて花恋みたいな強さと弱さを併せ持った人は大好きです。

「今までの私が苦手な事が将来の私も苦手と限らない」
「頑張ってる人を見ると自分も頑張ろうって思うよね」

わかるよ、わかる。

人間卑屈な想いが出てくることもあるんだけど、素直な気持ちで見ることが出来るときには相手の力が自分の力へと変換できるものです。

針生と花恋は、お互いの努力を自分の力に変える事の出来る理想的な関係だってことですね!

寂しそうな千夏の顔が…

4巻ラスト花火大会からのシーンです。

千夏先輩には「皆で花火大会に行く」と伝えていたのに、雛と二人きりで言っている所を見られてしまいました。

大喜は意識したわけじゃないですが、図らずも嘘をついてしまった事になります。

大喜自身も誘われた時には”皆”で行くのだと思っていたからね、それでも直接見られてしまったからには言い訳できる状況でも無くなったしまった。

ましてや雛の可愛い(気合入りまくり)の浴衣姿を見てしまったら花火デートだと勘違いするのも無理は無いです。

でも千夏先輩も悪いんですよ。

一回は大喜を突き放してしまいましたから。
大喜の行動を制限することはできないです。

それが千夏自身もわかっているから大喜と別れた後に寂しい気持ちを隠すことが出来なかったです。

理性的に振る舞いながらも感情は押し隠せない千夏。

「私は不器用だから浴衣が着れないんだろうね」

自分の中で決めたルールを守る気持ち、良いですよね。

千夏の本音

「蝶野さんと付き合い始めたんですか?」
「同居人として心持ちが変わるんですが」

練習休憩中に寝ている大喜に対して独り言のようにつぶやく千夏。

気にしてます。
関係な人物ならそんな事言わないし、友人と他愛もない会話の中で出る会話ですから。

頑固な千夏の読者だけが見られる少しの本音、

「それでも、私は…」

アオのハコで千夏の心の中はあまり描いていません。
大喜の本命である事から、読者に疑似恋愛の対象として描いてるので心情を隠しながら進行していますが、今回のこの小さな本音は千夏に対する見方が変わる良い描写でしたね!

青いよ、雛が青過ぎるよ!※ネタバレ有り

ここからは重大なネタバレがあるので本編読んでから来てください!
ここで見るのはもったいないです!

インハイが始まってます。
針生先輩は地元で、千夏もどこか地方で試合が行われています。

そして、新体操で全国出場の雛は大会が終わります。

ここね、すごい良かった。

雛から全く連絡がこないで体育館で偶然のように出会い、何気ない会話の中に千夏先輩という競争相手を引き出しつつ、取り留めのない行動の中から告白。

雛は心の準備をして臨んでいたんでしょう。
自分の中に決まり事を作って、大会後には告白するという気持ちを持っていたのでしょう。

普段は無邪気に話す雛の様子が今回は大人しかったですからね。
(まあ恋愛弱者の私は告白するなんて思ってもいなかったですが…)

雛の心情を全く描かず、大喜目線で描く事によって”突然告白”という演出を最大限に持ってきました。

何も匂わせる事は無い、とても良い演出でした!

最後に

「気持ち隠して同居とか気持ち悪くない?」

花恋が大喜に言った一言。

言われて初めて気が付きました、確かにイヤだ笑
こんな事自分の生涯でありえないから考えた事も無かったです笑

アニメ化!はよ来い!!

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!

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