こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。
今回はめ組の大吾の新シリーズ、「め組の大吾 救国のオレンジ」の5巻を読んだ感想を書いていきます。
前作主人公の朝比奈大吾の影が時折出ますが、本人は全く登場しませんね。
おそらく現在登場してしない理由は、作中に散りばめられているのでしょう。
個の力だった朝比奈大吾は、団体での力を要求される現代で異質ですからね。
指導員として上に立てなさそうですので、どんな役職についているのか気になります。
「め組の大吾 救国のオレンジ」～作品詳細
作者：曽田正人
出版社：講談社
ジャンル：仕事
発行巻数：既刊5巻（2022年8月現在）
「め組の大吾 救国のオレンジ」～あらすじ
「あなたは こういう時どうやって乗り越えたんですか?」
初めて要救助者を救えなかった大吾。
前に進むも、残るあの光景‥‥
そんな時、思い出すのは伝説の男との約束だったーーー
数々の現場での大吾達の活躍が東京消防庁で噂に。
そんな大吾に注目する男・纏消防士長。
只ならぬオーラを纏うこの男との出会いが大吾に変化をもたらす――?
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「め組の大吾 救国のオレンジ」～感想
今回の大吾は闇が深い
十朱大吾、初登場の時は感情の無いクール系のキャラなんかと思っていましたがどちらかというと内面で燃えるタイプです。
4巻で大吾と瞬は、初めて自分の現場で人が亡くなる経験をしました。
瞬は落込み、そんな瞬を励ますような言葉をかけていた大吾。
自分が救助した人を数えていたりと無機質な人物のようにも見せていたと思ったら、うつ向いている救助者の顔をあげるような人間味も持ち合わせています。
大吾の背景には大きな火災事故の加害者側の人間だという事もあるので、良くも悪くも物事への感情を表には出さないように暮らしてきたのでしょう。
今回の事件で初めて救助者が亡くしたという事にあんなにショックを受けていると思わなかったです。
初登場キャラの纏士長に
「あなたは こういう時どうやって乗り越えたんですか?」
というのは、自分と似た匂いがするからこそ問いかけた質問でしょう。
今回は出会っただけ、この二人は今後何か大きな事件にかかわっていく事間違い無し。
只のガス抜きだ
今回の大吾は多弁です。
署対抗での救助技術大会が行われる事となり、大吾と瞬が出場。
しかし、大吾は今大会の事を”ただのガス抜き”だと表現します。
通常の現場では勝ち負けは意識せず助けることが最優先、この大会はお祭りみたいなものだというのは、普段から命のやり取りをしている身しているからこそ本当にそう感じるんでしょう。
大会自体をバカにしているのかなって思っていましたが、全く反対でした。
「いざと言う時にガスを抜く事の大事さをわかってない」
「人間をわかってない馬鹿だ」
本当にその通りです。
緊張の糸を張りっぱなしでは、いざそれ以上の緊張を強いられた時に切れてしまいますから。
日没にできる影と吐息の書き込みが、痛々しいくらいに大吾が考える命の重みを伝えてきていました。
雪はまだ来ない
救助技術大会の個人戦に雪が登場する事に！
本作主人公は瞬・大吾・雪、けど雪が中心となるエピソードはまだ描かれていません。
レスキューの現場は個人のみが活躍する場ではなくチームで活躍する時代であることを、作中で何度も強調しています。
瞬と大吾が二人で行動するのに、雪は単体。
朝比奈大吾を登場させないのは、スタンドプレーのような救助を行う時代では無いという事を強調しているから。
それでも雪に個人戦出場するという演出があるという事は、それでも個人能力の重要性を説こうとしているのかもしれません。
とにかく個人戦に出ると知った時の雪、身震いと髪が逆立つようなオーラ。
テンションが上げる瞬間を描くのが本当に上手いですね。
最後に
レスキューの現場を見せてはいるけど、もう少しストーリーが進展してほしい。
雪が所属する新たな”め組”
甘粕が作ろうとしているモノ
進化していく救助隊員とは？
朝比奈大吾は何をしているのか？
朝比奈大吾の事は急がなくていいけどね。
けど一つ一つ事件に絡ませていく事によって成長していく大吾・瞬。
そして大吾の心のうちにある心象を読者に理解してもらうには読者側にも経験をしてもらわなければいけないですもんね。
現在「救国のオレンジ」はまだ5巻。
旧作を呼んでからでも十分に間に合いますので興味ある方は是非読んでみてください！
最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね！
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