『水溜まりに浮かぶ島』最終巻5巻感想・ネタバレ・結末~人格入れ替わりサスペンス、予想外の完結!

漫画 

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、三部けい先生の「水溜まりに浮かぶ島」最終巻5巻を読んだ感想を書いていきます。

本作品、まさかの5巻で解決でした!!
”堂々完結!”、という帯の文字を見てかなりびっくりしました!

正直納得いかない点もありますが、ネタバレ有りで感想書いていくのでご了承ください!

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「水溜まりに浮かぶ島」~作品詳細

作者:三部けい

出版社:講談社

ジャンル:サスペンスミステリー

発行巻数:全5巻(2021年11月現在)

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「水溜まりに浮かぶ島」~あらすじ

雨の日の遊園地で偶然乗り合わせた観覧車に落ちた落雷。

育児放棄気味の母に育てられていた少年、明神湊(みょうじんみなと)・小5と犯罪者・黒松(偽名)は心と身体が入れ替わる。

黒松の裏社会の通称「首折リ」として警察、ヤクザに追われ続けた湊(ニセ黒松)は逆襲に転じ妹・渚を取り戻す。

一方、自分をはめた悪徳刑事の弱みを掴んだ黒松(ニセ湊)は少年の体のまま彼との対決を目論む。

その悪徳刑事は汚名を背負って銃で殺された湊の父親の相棒だった。

無関係に見えた2人の人生が過去を起点に交錯する。

「僕だけがいない街」の三部けいが描く究極の入れ替わりサスペンスついに完結。

動画に映っていた犯人・楠警部

ニセ湊(中身黒松)が持っていたスマホの動画は犯罪現場でその動画の犯人は楠警部でした。

その動画を双葉は河合刑事に見せた事によって河合刑事は楠警部に自首を促すが、逆に返り討ちに合います。

子犬のザラメを飼っていた神社で、河合刑事は楠と会いますが殺人犯の可能性のある人物に対して不用心です。

その時に黒松の姿をした湊が現れ楠を拘束に成功して自分の父親を殺したか問いただしますがはっきりした事は言いません。

立場上、どうしても不利な湊は父親の仇だと可能性は感じていても決定づけた行動は取れずに楠を拘束したまま立ち去ります。

ニセ湊と双葉

一方、湊の姿をした黒松ですが黒松も幼少期ネグレクトにあっていたようで、ある朝母親は撃たれて亡くなっていました。

「自分に関わる奴は不幸になる」

黒松はその後孤独を受け入れて自分を守るために行った行動だと正当化しようとしていた様子です。

黒松の幼少期のネグレクトの話は出てきたはずですが、母親が銃で亡くなっていた設定が最終巻で出てくるのはこじつけと捉えられても仕方ないですよね。

アパートに戻ってきた双葉。

双葉が見た動画は楠にとって致命的な動画で必ず奴は双葉を始末しに来ると確信している黒松。

双葉を言葉で上手く操り誘導して楠を誘き出す囮にしました。

ちなみにこの時点で湊の行動や言動から双葉は、今の湊が港では無い事に気がつき、ニセ湊も肯定しています。

ただ、この状況下では黒松の誘導を回避する事は不可能だったと思いますが、、

人質となった双葉

黒松の母を殺害したコルトの男は「殺し屋」「掃除人」と業界で噂されていて、そのコルトの男が楠です。

警察だった為、自分の都合の良いように事実を捻じ曲げて、その過程で湊の父親は捜査の途中でやられてしまっています。

楠を誘き出す為に囮に双葉を使ったが逆に双葉は人質になり、双葉の携帯から湊は建設中のビルに来いと言われます。

双葉の携帯から電話が掛けられている時点で双葉が人質なってるのは湊もわかっていました。

大雨の中、湊は楠と対峙して双葉を助けはするが結局撃たれてしまう湊、しかしその場に現れたのが黒松でした。

湊が当身によってトドメの銃弾を回避したと同時に、落雷がおこり2人は元に戻ります。

元の体に戻った黒松は母の仇である楠の首をへし折ろうとするが湊によって殺しはせずに行動不能にします。

元に戻った黒松は楠に撃たれた銃弾で亡くなってしまいました。

こうして事件は終結を迎えました。

失踪した母の謎

失踪した母親は宗教法人の幹部で楠と組んで組織を乗っ取ろうとしていたようです。

その宗教法人は反社会勢力のマネーロンダリングの請負先で楠と組んで乗っ取ろうとしていました。

しかし楠と組んだのはフェイクで、楠の悪事を破綻させようとしたみたいですね。

渚に戸籍が無かったのは、その組織て生き神とする為だったようでした。

「水溜まりに浮かぶ島」~感想

今回設定甘いです。

三部先生の作品は短くても行動心理にしっかりと肉付けと裏付けして行く事で説得力が生まれていくのですが、今回はエピソードのパズルがハマらないまま話が進んでいってしまったように感じます。

三部先生の作品は犯人が途中で発覚して、犯人と主人公の駆け引きも楽しめるのですが今回はそれも曖昧。

この作品は講談社の雑誌・イブニングで連載されていた作品だったので、いつものヤングガンガンでの連載の仕方とは様式が違った事と読者層が違う事で早期完結を迫られたと思います。

実際、普通の小学生の湊が黒松の持つ技術を使える謎”人格の記憶”と”肉体の記憶”の相関点も謎に包まれたまま。

そして母親!
いくら旦那の復讐の為とは言え、幼い子供たちを置き去りにしたまま計画実行しようとするなんて納得できないですよね。

情状酌量の余地があると刑事は言ってましたが、いろいろとアウトですよね。
渚の戸籍が無い事もいくら裏組織の生き神にするにしてもガバガバですから。

自分の娘の将来を棒に振ってまで復讐に乗じた時点で納得できるところはありませんでしたね。

最後に

初めて思いました、

「連載を立ち上げたならラストまでしっかりと描いてほしい」

と、出版社が我慢できなかったパターンだと想定しますがかなり残念な終わり方となってしまいました。。

最後までお読みいただきありがとうございました。
したっけね!

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