存在しない存在であることが発覚「九龍ジェネリックロマンス」7巻感想

漫画 

こんにちわ、歴史と漫画好き。
いのまんです。

今回は、眉月じゅん先生の「九龍ジェネリックロマンス」7巻を読んだ感想です。

7巻は最初と最後の衝撃度が強すぎました。

本当の鯨井がいなくなった理由、今の鯨井の存在価値が言葉で定義されたことによってボンヤリしていた物語の輪郭が定まってきました。

そして鯨井が送る工藤への言葉、物語が〆に入っているような気配を感じますね。

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「九龍ジェネリックロマンス」~作品詳細

作者:眉月じゅん

出版社:集英社

ジャンル:恋愛・SF

発行巻数:既刊7巻(2022年5月現在)

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「九龍ジェネリックロマンス」~あらすじ

私だけが嘘。

確かなことは分からない、この九龍でしかし、それだけは、工藤さんにとって確かな事実? 

違うけれど同じ。鯨井Bの顔をした私と日常を過ごしている工藤さんは…もしかしたら? 

悲観的になってしまい身を引こうとする鯨井に強く「どこへも行くな。ずっと傍にいろ。」という工藤。

明らかになるほどに分からなくなる、その想い。
理想的なラヴロマンスを貴方に――。

「九龍ジェネリックロマンス」~感想

本当の鯨井玲子

いなくなった鯨井玲子、現在彼女がいない理由。

本当の鯨井は自死だったようです。

眠剤を大量に飲んだことによってのようだけど、医師曰く致死量に達するほどの薬の量ではないと言っています。

工藤は「俺が〇した」と発言していた事もあるため、更なる謎がありそうな雰囲気です。

工藤が本家鯨井の命日の前日1分前に、鯨井の元に現れます。

今いる鯨井の存在確認だったのでしょうか。

「私は、何処へも行きません。」

苦悩の表情をする時や真顔になる時、彼の心の中には何が隠されているんでしょう。

ジルコニアンとは?

鯨井が蛇沼と会って、ジルコニアンについて問いただしました。

鯨井は蛇沼に今の自分の覚悟を話しています。

過去の記憶がない事、そして記憶は戻らない事。
結局は別の人間だから記憶自体が存在していないという自覚を持っている事を告げています。

結果的には鯨井はジルコニアンでは無く現在の鯨井はクローンでも無い、蛇沼曰くあえて挙げるならジェネリック(後発的)な存在だという事。

  1. あとから遅れて出発すること
  2. あとから開発すること

後から遅れて出てきた存在だという事ですね。

しかし”絶対の私”を生きると言っている鯨井にとって”絶対の私”という自信を植え付けるのは難しいようです。

難しくても方法はただ一つ、工藤発に認めてもらう事が鯨井にとって絶対の私になるという事なんです。

工藤と共に生きることが鯨井のアイデンティティなんですね。

私の存在意義

後半部分は全くのネタバレ無しで詠むのをおススメします。

予想は出来ます。

予想は出来るからこそ、準備できるからこそ自身の心に優しく降り立つと思います。

決して切ない内容ではなく、自分の事を見ていて欲しい離さないでほしいと願う鯨井の表情は何とも言えない切なさを感じさせます。

ごちゃごちゃとして九龍の街中で、愁いを帯びる背景。

物語の終盤が見えてきている気配を感じさせます。

短いですが、最後までお読みいただきありがとうございました。したっけね!

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